2026/8/28

たった2回の注射で 神経細胞を回復させて アルツハイマー病マウスの 認知機能を改善することに成功

 
 
 
 
 
 
 
 

たった2回の注射で

神経細胞を回復させて

アルツハイマー病マウスの

認知機能を改善することに成功

 
 


記憶力や認知機能の低下を引き起こす

アルツハイマー病に関する既存の治療法では、

 

病気の進行を遅らせることはできるものの、

認知機能の低下を逆転させることは困難です。

 

新たに学術誌のCell Biomaterialsに

掲載された論文では、

 

ナノ粒子を含む注射を2回打つだけで、

アルツハイマー病のマウスの認知機能を

改善することに成功したと報告されました。

 



成人の脳には一度失われたニューロンを

修復・再生する能力が限られているため、

 

アルツハイマー病の症状を

逆転させるのは困難です。

 

そこで、

サウスカロライナ大学の薬学教授である

ペイシェン・シュウ氏らの研究チームは、

ナノ粒子を用いて特定のタンパク質を分解する

「Nano-ERASER」という方法に着目しました。

 

Nano-ERASERの基となったテクノロジーは、

2017年にケンブリッジ大学などの

研究チームが発表した「Trim-Away」です。

 

Trim-Awayは特殊な抗体を用いて、

哺乳類の細胞内にある特定のタンパク質を

分解するという仕組みでした。

 



そして2023年、シュウ氏らを含む

サウスカロライナ大学の研究チームは、

 

ナノ粒子を豊富に含んだ注射可能な

ポリマーゲルを用いて抗体を投与する

Trim-Awayの改良版を開発しました。

 

この改良版がNano-ERASERであり、

2023年の研究では乳がん細胞を

標的に実験が行われました。

 



今回シュウ氏らの研究チームは、

Nano-ERASERがアルツハイマー病の

治療に役立つのかどうかを調べるため、

 

脳内でニューロンを支える役割を持っており、

必要に応じて新たなニューロンへと分化する

アストロサイトに目を向けました。

 

 

 

アストロサイトがニューロンへ分化する

プロセスは主に発達期に起こり、

 

成熟した脳では劇的に減少することがわかっており、

この変化は「PTBP1」というタンパク質によって

調整されていると考えられています。