2026/7/12

《認知症大国・日本は “脳内チップ”最大の市場に》 イーロン・マスクら 世界の大富豪が狙う“60兆円”の 巨大「脳ビジネス」とは?

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

《認知症大国・日本は

“脳内チップ”最大の市場に》

イーロン・マスクら

世界の大富豪が狙う“60兆円”の

巨大「脳ビジネス」とは?

 
 
 

 

 
堤未果
  •  

    【息子の血を輸血、サプリを毎日100錠…】

    年3億を投じて“18歳の肉体”を追求する大富豪(48)の

    人体実験《電気刺激にハゲ防止のヘアトリートメント…》

     

     

イーロン・マスク、ビル・ゲイツ、

マーク・ザッカーバーグ……。

世界のトップに君臨するIT大富豪たちが今、

こぞって巨額の資金を投じ、

 

熾烈な開発レースを繰り広げている対象がある。

 

私たちの「脳」だ。

その市場規模は、

近い将来“約60兆円”にのぼると試算されている。

 

 

国際ジャーナリストの堤未果さんによると、

2030年には高齢者の3人に1人が

認知症や軽度認知障害になると言われる日本は、

 

「脳ビジネス」の最大市場になるとされる。

 

 

脳は、60兆円市場だ

 
 
 
©DANKO_N/イメージマート

 

 

米投資銀行大手モルガン・スタンレーの試算によると、

思考をテキスト変換する脳内チップ技術の対象を、

 

脳卒中やALSだけでなくパーキンソン病や

アルツハイマーも含めた合計1000万人の

患者に普及させた場合、

その市場規模は約60兆円になるという。

 

 

 イーロン・マスクが目指すのは、

これを脳に埋め込むことで、

ほとんどの人が一度は経験する、

うつ病や睡眠障害、

認知症のような

「脳の異常」を、全てAIが解決する近未来だ。

 

 

「Donʼt Die(死ぬな)運動」の

ブライアン・ジョンソンも、

 

2016年に脳と機械を接続して

認知機能を強化する研究会社カーネルを、

1億ドルで立ち上げている。

 

 

ここ十数年で躁うつ病を含む気分障害患者が

2倍以上に増え、

 

4人に1人が慢性的な不眠、

厚労省の推計では2030年には

高齢者の3人に1人が認知症や

軽度認知障害になると言われる日本は、

脳内チップの最大市場になるだろう。

 

 

2019年にはフェイスブック(現・メタ)創業者の

マーク・ザッカーバーグが、

 

脳の電気信号から思考を読み取る

装着型デバイス構想を語り、

 

Amazonのジェフ・ベゾスとマイクロソフトの

ビル・ゲイツが出資するシンクロン社も、

自社の脳内チップをすでに10人に埋め込み済みだ。

 

 

シドニー工科大学の研究チームが開発したのは、

頭に装着するだけで2種類のAIが脳波を読み取り

テキストに変換するAIヘルメット。

 

頭蓋骨に穴を開ける必要すらない。

 

 アメリカで派手に開発が進むこの分野、

黙っていないのは中国だ。

 

中国では脳チップ研究班が2025年3月までに

3人目の脳埋め込み手術に成功し、

 

2026年には約50人の脳に埋め込む

予定になっている。

 

熾烈な〈脳内チップ埋め込みレース〉が、

世界規模で繰り広げられているのだ。

 

 

老いた脳を若返らせることも、

薬で感情を調整することも、

やがて脳そのものをアップグレードすることで

まとめて解決する──そんな論理が、

シリコンバレーの投資家たちを突き動かしている。

 

 

だがその先には、

この技術が開くもう一つの扉があった。

 

 

他人の腕を自分の意思で

動かすことに成功

 

 

今や手足が麻痺しても、

脳の電気信号を読み取らせ、

ロボットの腕を動かせる時代になった。

 

けれど所詮は義手、

やっぱり生身にはかなわないだろう、

とあなたは笑うかもしれない。

 

 

ところが今度はアメリカの科学者が、

2人の人間の脳を繋ぐことで、

他人の腕を自分の意思で動かすことに成功した。

 

 

2025年9月22日。ニューヨーク郊外にある

ファインスタイン医学研究所が

発表した論文の中身はこうだ。

 

首から下が麻痺した男性Aの脳に埋め込んだ

電極に「コップを摑め」という信号を読み取らせ、

 

向かいに座った健康な男性Bの腕の筋肉に無線で送り、

代わりにコップを摑ませる。

 

Bがコップを触ったその感触をセンサーが読み取り、

Aの脳内の触覚を感じる部分に送ることで、

Aはまるで自分がコップを摑んだように感じるのだ。

 

 

上司が優秀な部下に向かって言うセリフ、

「僕の片腕になってくれ」が、

いよいよリアルな意味を持つ時代になってきた。

 

 

開発企業側は言う。

 

科学の力で他人の五感を共有し

体験できるようになることはすばらしいでしょう、と。

 

人類史上初めて、

決してわからなかった「他者の痛み」を、

皮膚感覚でわかるようになるのだ。