2026/7/8

「奇跡のオーロラ」 地球に広がる“緑の光”  宇宙飛行士も窓を奪いあった絶景、 その美しさの理由とは?

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

「奇跡のオーロラ」

地球に広がる“緑の光” 

宇宙飛行士も窓を奪いあった絶景、

その美しさの理由とは?

 
 
 
 

国際宇宙ステーション(ISS)に滞在中の宇宙飛行士が、

宇宙空間から撮影した美しいオーロラの写真をISSの

インスタグラムなどで公開しました。

 

「緑色の光」が、地球を包み込む壮大な絶景です。

日本時間の3日午前3時…

 

 

 

「いつものカメラ設定では

明るすぎるほど」

 
 

日本時間の3日午前3時ごろ、

フランスのソフィー・アデノ

(Sophie Adenot)宇宙飛行士が、

 

宇宙から見下ろした巨大なオーロラの写真を

インスタグラムで公開しました。

 

 

 

 

 

ソフィー・アデノ宇宙

 

 

飛行士が公開したオーロラのタイムラプス画像より 

Instagram @iss,@soph_astro

 

 

地球の丸みに沿って何千キロメートルにも

わたるとみられる巨大な光の帯が波打っている

様子がはっきりとわかります。

 

 

アデノ飛行士は、自身の投稿で次のように

驚きと感動を記しています。

 

 

  

「まるで魔法」次元が違う

規模のオーロラ

 
 

「このオーロラは本当に壮大でした。

 

私たちの眼下で揺らめき、

踊るように見渡す限り広がっていて、

その強烈な光は宇宙ステーション全体を

緑色に照らし出すほどでした」

 

 

 

 

 

ミッション開始からすでに何度かオーロラを

見ていたというアデノ飛行士ですが、

今回は「全く次元が違う」規模だったといいます。

 

 

 

 

オーロラを撮影したソフィー・アデノ宇宙飛行士

 

 

 

「いつものオーロラ撮影用のカメラ設定では

明るすぎた」と語るほどの光でした。

 

 

「光り輝く緑色のリボンが揺らめき、

踊るのを見ていると、

その瞬間の魔法に完全に我を忘れて

引き込まれてしまいます。」(アデノ飛行士)

 

 

 

ソフィー・アデノ宇宙飛行士が公開した

オーロラのタイムラプス画像より 

 

 

この魔法のような光景を見るために

「乗組員全員が、窓際の特等席を奪い合うように

集まってしまった」というエピソードも明かしています。

 

 

 

ISSはオーロラの中を飛んでいる?

 
 

アデノ飛行士らが滞在する

ISS=国際宇宙ステーションは、

 

日本やアメリカ、ヨーロッパなど

15か国が協力して運用していて、

 

観測や科学実験を行っています。

 

 

2025年10月には、

鹿児島県の種子島宇宙センターから打ち上げれた

H3ロケット7号機によって、

補給機「HTV-X」が物資などを届けました。

 

 

 

ISS 国際宇宙ステーション 

 

 

ISSは全長約108m、

全幅72mとサッカー場ほどの大きさがあり、

地球から約400キロメートル上空を、

およそ90分で地球を1周する速度で飛行しています。

 

 

一方、オーロラは一般的に高度100キロメートルから

500キロメートル付近の大気圏で発生します。

 

つまり、

高度約400キロを飛ぶISSは、

まさに「オーロラと同じ高さ」、

 

あるいはその光の帯を直接見下ろすような

位置を飛行しています。

 

 

 

だからこそ、光の波が眼下でうねるような

ダイナミックな写真を撮影することができたのです。

 

 

 

なぜこれほどまでに明るい

オーロラが発生したのでしょうか。

 

 

オーロラは、

太陽から吹き付ける電気を帯びた粒子(プラズマ)の風、

いわゆる「太陽風」が、地球の磁場に引き寄せられ、

北極や南極の上空で大気中の

酸素や窒素とぶつかって光を放つ現象です。

 

 

 

 

今回の大規模なオーロラの背景には、

最近の「非常に活発な太陽活動」があります。

 

情報通信研究機構(NICT)によると、

このところ、太陽の表面で「太陽フレア」と呼ばれる

大規模な爆発現象が立て続けに起きています。

 

 

特に6月末から7月初めにかけては、

「Mクラス」や、さらにその上の最大規模である

「Xクラス」と呼ばれる非常に強い爆発が観測されました。

 

 

この巨大な爆発によって、

普段よりもはるかに大量の太陽風が地球に到達し、

宇宙空間から見ても「規格外」の明るさと広がりを持つ

絶景のオーロラを引き起こしたとみられます。

 

 

宇宙の神秘と、

現在も活発な動きを見せる太陽の活動が

生み出した奇跡の光景。

 

 

宇宙飛行士でなくとも、

その圧倒的な美しさには

思わず引き込まれてしまいます。

 

 

  平川智宣

 <参考: Sophie Adenot>