2026/1/12

下半身をほぐすだけで 血管が若返る… 「血圧が高め」の人が 正月にストレッチを行うべき

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

下半身をほぐすだけで

血管が若返る…

「血圧が高め」の人が

正月にストレッチを行うべき

 

 
 

血圧、コレステロール、中性脂肪

健康診断の数値が気になり始めた人は

多いのではないでしょうか。

 

血管の健康は、

こうした数値にも表れてきます。

 

血管・心臓のエキスパートとして国際的に

活躍する医師・高橋亮氏は、

 

「打つ手ナシ」と見放された患者の

血管をよみがえらせた実績を持ちます。その方法は、

ストレッチのような軽い運動。

 

本当にそれだけで効果があるのか。

 

高橋氏が、

血管を広げるメカニズムを解説し、

スマホやテレビを見ながら、

椅子に座ったままでできる方法をまとめた

『血管の名医が薬よりも頼りにしている

狭くなった血管を広げるずぼらストレッチ』

 

 

 

 

陰陵泉(いんりょうせん):脾経のツボイメージギャラリーで見る

 

 

ストレッチするだけで

動脈硬化が防げるワケ

 
 

「ストレッチなんかで、

本当に血管がよくなるんですか?」

 

 

患者さんからよく聞かれる質問です。

 

無理もありません。

 

筋肉を伸ばすだけで血管に効果があるなんて、

にわかには信じがたいでしょう。

 

 

でも、

これは科学的に証明されている事実です。

 

 

鍵となるのが、

「血管やわらか物質」

NO(エヌオー=一酸化窒素)という物質。

 

 

 

陰陵泉(いんりょうせん):脾経のツボ

NOの働きの発見は1998年、

ノーベル生理学・医学賞受賞につながりました。

 

アメリカの研究者ロバート・F・ファーチゴット、

ルイス・J・イグナロ、フェリド・ムラドの3人が、

 

血管の内皮細胞がNOを放出して、

血管を広げる仕組みを明らかにしたのです。

 

 

じつはそれまで血管は、

単なる「血液の通り道」だと考えられていました。

 

でも実際には、

「血管自体が様々な物質を分泌し、

体の状態を調整している」ことがわかってきました。

 

 

そのような血管が分泌する物質の中で、

最も重要なのがこのNOなのです。

 

 

そしてなんと、

ストレッチのような軽めの運動をすると、

このNOの分泌は促進されるのです!

 

 

血管をやわらかくする

このNOなる救世主のような

物質がどんなものか、

ぜひ知っていただきたいと思います。

 

 

NOは血管の内側にある

「血管内皮細胞」というところから

作られて分泌されます。

 

 

極めて小さな存在なので

目には見えませんが、

 

例えるならば血管の中を移動する

「小さなガス」のようなもの。

 

 

この物質には、

驚くべき働きがあります。

 

まず、血管を広げてくれます。

 

血管内皮細胞でNOが作られて放出されると、

そのすぐ外側にある血管平滑筋(へいかつきん)に

「力を抜いて」というサインが伝わります。

 

 

すると──

平滑筋がゆるむ。

 

血管がふわっと広がる。

血液が流れやすくなり、

血流がよくなる。

 

このような変化が起きます。

 

簡単に言えば、

血管の筋肉をリラックスさせて、

血液の通り道を広げてくれるわけです。

 

 

高速道路で例えるなら、

2車線だった道路を3車線に広げるようなもの。

 

これによって血液がスムーズに

流れるようになります。

 

血管をやわらかくしなやかに、

血栓も防ぐ

 
 

次に、

血管をやわらかく、

しなやかに保ちます。

 

 

今話したような「血管平滑筋がゆるむ→

血管が広がる→

血流がよくなる」の繰り返しが、

 

結果的に血管の"ストレッチ運動"になり、

血管壁の弾力を保つのです。

 

 

ゴムホースを想像してください。

買ったばかりの新しいゴムホースは

やわらかくて弾力があります。

 

 

でも、

使わないで何年も放っておくと硬くなってしまう。

 

血管がそんな悲惨な状態になってしまわないように、

NOは、血管を新品のゴムホースのように

やわらかく保つ働きをしてくれます。

 

 

さらにNOは、

血栓ができるのを防ぎます。

 

 

血管の内側に血のかたまりである

血栓ができると、

 

いずれ血管が詰まってしまい、

心筋梗塞や脳梗塞を引き起こします。

 

 

血栓は、

血小板が中心となってできる血のかたまりです。

血管が傷つくと血小板が集まり、

固まって傷口をふさぎます。

 

NOはその血小板が固まるのを防ぎ、

血栓の形成を抑制してくれます。

 
 

NOが薬よりも優れている点

 

あなたが寝ている間も、

仕事をしている間も、

テレビを見ている間も、

血液は全身を巡り続けています。

 

何度も何度も、

全身の血管を通過しながら、

血管をやわらかくする作用を続けるのです。

 

 

これは、薬よりも優れている点です。

 

薬は効果が切れたら、

また飲まなければなりません。

薬は体にとって異物ですから、

分解して排出する必要があります。

 

 

一方、

NOは自分の体が作る物質です。

 

必要な時に必要なだけ作られ、

役目を終えたら自然に分解されます。

 

体に負担をかけることなく、

自然なサイクルで働くのです。

 

 

血管は、全身でつながっています。

 

首の血管も、

心臓の血管も、脳の血管も、

足の血管も、

すべて一本につながっています。

 

だから、

どこか一箇所をよくすれば、

全体がよくなるのです。

 

 

下半身をほぐすことで

分泌されたNOがすぐさま全身を巡り、

 

首も、心臓も、脳も、

すべての血管を若返らせてくれます。

 

 

<参考: 高橋 亮医師・医学博士