2025/12/28

「座禅」で自律神経を コントロール!  呼吸の深さや スピードを整えて、 「いつでも」「どこでも」 できる健康習慣

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

「座禅」で自律神経を

コントロール! 

呼吸の深さや

スピードを整えて、

「いつでも」「どこでも」

できる健康習慣

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
病の原因となる気を整え、
 
内から輝く健康体を手に入れよう。
 
 
 
「気診」とは!身体のまわりを取り巻く気や、
 
身体の中の気の状態を診て、
 
気の調整を行うのが「気診」です。
 
 
 
身体が発する感覚(気)に敏感になることで、
 
自分に合うもの合わないものがわかるだけでなく、
 
食生活を健全に保ち健康を維持するなど、
 
様々な分野で活用できる健康法です。
 
 
 
 
 

第二章 気診

 

九、成長する気

 
 

気の修行には終わりがありません。

 

人の身体の周囲を取り巻く気は、

心や身体そして精神の成長とともに、

日々刻々と変わって精妙になっていきます。

 

 

気が精妙になればなるほど、

「気診」でとらえる範囲は広がり、

気功の効果は高いといわれています。

 

 

ただし精妙になるほど受け手が

身体に感じることは少なくなります。

 

施術者と似たような気を

お持ちの方が「気診」を受けると、

温かいとか気持ちいい、

弛むなどの効果を実感されるようです。

 

 

自分が持っている気は修練次第で

どんどん変わっていきます。

 

そうしますと身体が健康になるだけでなく、

心も穏やかになり落ち着きが生まれてきます。

 

それを会得するためには、

呼吸法の他に身体を温めたり、

感性を磨いたり、

 

こだわりやとらわれを減らしたり、

物事をそのまま見る能力を養ったり、

様々な修行を積むことが必要です。

 

 

そうすることで身体を取り巻く気は変わっていくのです。

 

そばにいると何となく気持ちいい方の気は、

とてもクリアかつ精妙です。

 

そのような方は物事をこだわりなく

受け入れられる人です。

 

反対にオーラが広くても固定観念に

とらわれている方のそばにいると

息苦しい感じを受けます。

 

 

イライラしている方の気は、

そばにいると身体が痛いと感じます。

 

いつも愚痴ばかりこぼしている人の気は

縮んでいて、

こちらの気まで奪われるように感じます。

 

 

このように、

身体を取り巻く気というものは、

身体の状態だけでなく、

心や気持ち、さらにはものの

考え方やとらえ方が反映され、

 

周囲のあらゆるものや人と

影響し合って存在しています。

 

 

第三章 元気になる法

 

気診を受けて身体を取り巻く

気をクリアな状態にしても、

ご自身の生活習慣が変わらなければ

元に戻ってしまいます。

 

そこで気と身体が元気でいるための方法を

この章でご紹介しましょう。

 

この中からご自分に合ったものを

日常の中で取り入れてみてください。

 

 

それを続けていきますと、

気と身体の変化をご自分で感じるようになり、

少し具合が悪くなっても、

早いうちに改善できるようになります。

 

 

大事なのは少しずつでも毎日続けるということです。

 

 

 

一、絶対やってほしい三つのこと

 

①深い呼吸をしよう ─どこでも座禅─

 

私たちが生きていく上で

絶対不可欠なものの一つに空気があります。

 

最近、

呼吸の浅い人がとても増えているといいます。

 

身体の中に取り入れる空気の量が少なければ、

身体の隅々にまで酸素が行き渡りません。

 

 

意識して深い呼吸を始めますと、

手足が温かくなってきて

筋肉も弛んでくるのがわかります。

 

人によっては身体の中に気が流れるのを

感じられるようになるでしょう。

 

 

「座禅」と聞くとお寺に行ってきちんと

座らないといけないと思いがちですが、

いつでもどこでも呼吸に意識を集中

させるだけでも一種の座禅と言えるでしょう。

 

 

座禅に精通したお坊さんには怒られてしまいますが、

電車の中で座っていても立っていても、

 

夜、横になった時でもいいですから、

意識して深い呼吸をしてみましょう。

 

 

呼吸は自律神経でコントロールされていますので、

普通は意識しなくても止まることはありません。

 

しかし呼吸の深さや速さについては、

ご自分で調整することができます。

 

 

呼吸を調えることは自律神経の

バランスを調えることになります。

 

ゆっくりとした深い呼吸をすることで

副交感神経が優位になってリラックスした

状態になることができます。

 

 

なかなか寝付けない方も、

お布団の上で、ゆったりとした

深い呼吸を試してみてください。

 

身体が温かくなって次第に眠くなるはずです。

 

嫌なことがあって頭に来た時も

深い呼吸をして呼吸を調えてみてください。

 

少し気持ちが落ち着いてくると思います。

 

何も考えず、

ただただ自分の呼吸だけに集中するのです。

 

一日十五分、意識して呼吸してみましょう。

 

 

 

時間が取れない方は

三回に分けて行っても結構です。

 

呼吸法を続けていきますと、

とても気持ちのよい状態を体感できます。

 

私も実際にやっていて、

まるで自分の身体の存在がなくなったような、

空間に溶け込んだようなとても

気持ちのよい状態になることがあります。

 

 

そのままずっと座っていたい気分です。

 

その後、

身体がとても軽く、元気になれます。

 

 

呼吸法については色々な本に様々な

方法が出ています。

 

最初は複雑な方法にとらわれず、

身体を空気袋のように思って、

鼻で吸って口で吐くことを繰り返してみましょう。

 

続けていきますとだんだん深く

長い呼吸ができるようになります。

 

少し慣れてきましたら、

腹筋を使った腹式呼吸や

逆腹式呼吸にトライしてみましょう。

 

 

腹式呼吸は、

吸う息によってお腹が出て、

吐く息によってお腹がへこむような

呼吸法を言います。

 

横隔膜が収縮する時に下がり、

お腹が圧迫されて前方へ膨らみます。

 

逆腹式呼吸は、

これとは反対に吐く時にお腹を膨らませ、

吸う時にお腹がへこみます。

 

 

さらに余裕ができましたらイメージをしてみましょう。

 

吸う時は足の底から大地のエネルギーを

吸い上げて頭の上に出していき、

 

吐く時は頭の上の天の気を頂いて、

また足の底から出すイメージです。

 

実際には鼻から吸って口から吐きます。

 

手足の先まで気が流れ、

身体がとても温かく元気になれます。

 

 

 

<参考:小倉 左羅