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2025/3/7
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人を動かす「言葉」の開発のコツ。言語化力を磨くには。 |
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人を動かす「言葉」の開発のコツ。言語化力を磨くには。皆さん、こんにちは。 今回は「言語化する力」について 書かせていただきます。
咄嗟の質問にうまく答えられない時、 「何が言いたいか分からない」と言われる時。
それは「語彙力がない」のかもしれませんし、 「要約力がない」のかもしれませんし、
または相手に伝わりやすくするには どうすればいいかを考える 「想像力がない」のかもしれません。
適切な言葉に置き換える力』だと定義すると、
相手との意思疎通を図る総合的な 能力を指す「コミュニケーション力」とは別で、
抽象的な概念を分かりやすく説明したり、 感情を整理して伝えたり、
誰にでも伝わるような平易な言葉で伝えたりする 力のことを指すことが多いです。
言語化力が高いのにコミュニケーション力が 低い人もいれば、 その逆もいると思います。
真意が伝わらなかったり、
相手に誤解を与えたりしてしまいます。
私自身もよくあるのですが、 炎上や誤解を恐れて、 遠回しな言い方や抽象的な表現ばかりを選択し、
結局相手に本当に伝えたいことを 伝えきれないことがある人もいるはずです。
今回は、 メジャーリーグで活躍し、 アジア人初の米野球殿堂入りを果たした イチローさんの記事をもとに、 特にビジネスの場で、
人に何かを伝える時にどのように言語化し、 どのように言葉を選び、
どのように効果的にコミュニケーションを とっていくのがいいのかについて 考えていきたいと思います。
■ここぞという時に、印象的な言葉を残すためにイチローさんのようにマスメディアに対して 言葉を発する人でなくても、
仕事の中で、 上司や顧客に企画を提案したり、 大人数の前でプレゼンをしたり、 質疑応答をするような場面で、
秀逸な表現や人の記憶に残るような言葉を チョイスしなければと頭を 悩ませることはあると思います。
イベントや講演など人の前で話さなければいけない時、
後輩社員とご飯を食べている時などに質問を受け、
「何かネタになるようなこと、 面白いことを言ってください」という 雰囲気を出されることが多々あります。笑)
Aさんが話すと納得するのに、 Bさんが話すと納得してもらえない ということがあると思いますが、
それは、 「人を動かす(心も行動も)言葉を 使えているかどうか」 「人に理解してもらいやすい 言葉を使えているかどうか」です。
相手の心を動かし、 実際のアクションに結びつくような言語化を行い、
伝わりやすいように伝えていくのも 「スキル」の一つであり、 インプットやトレーニングによって、 誰でも向上させていけるものではないかと思います。
相手の感情を動かす言葉選びをするためには、 以下のようなポイントを意識すると良いと思います。
どんなにロジカルに話す人がいたとしても、 どんなに頭の回転が速くてスラスラ言葉が 出てくるような人がいたとしても、
それが相手にしっかり伝わるか、 記憶に残りやすいか、 行動に結びつくような影響力を 持っているかはまた別の話です。
理解してほしいことを端的に 表現できるかが大事であって、
それは瞬時に物事を巧みに言語化しようと努力し、 分かりやすくシンプルに伝えることを積み重ねていく 経験を通して、 どんどんブラッシュアップされていくものだと思います。
イチローさんの現役選手時代は、 数々の偉業とともに、 当時の記憶を鮮明に蘇らせてくれるほど 様々な名言が残っています。
(2004年、メジャーリーグの 年間安打記録を破った時の記者会見にて) (2005年、シーズン200本安打を 達成した時のインタビューにて) (2004年、シーズン終了時のインタビューにて) (2001年、MVPを受賞した時のインタビューにて) (2002年、首位打者をキープしていた時のインタビューにて)
人々の心を動かすのは、
絶え間なく努力と挑戦を繰り返し、 その結果生まれる言葉だからであることはもちろん、
頭の中にある言葉を的確に言語化した上で、 意図的に「伝わりやすい言葉」や「響きやすい言葉」、 「人の心を動かしやすい言葉」を選定し、 説得力のある伝え方をしているからではないでしょうか。
■言語化する上でのポイント①「自分の言葉で話す」引用した記事には、 現役時代にイチロー選手がどのように 言葉の力と向き合っていたのか聞かれると、
とありました。言語化が上手な人は、
などの特徴があります。
その上で、表面的な言葉よりも、 自分が本当に感じていることや信じていることを 話す方が当然相手の心に届きやすいはずで、
誰かに何かを伝えることが上手な人は、 自分の感情を乗せて自分の言葉で話す ことに優れていると言えます。
単に資料を1枚目から順番に説明したり、 誰かが書いたアウトラインをそのまま採用して プレゼンしていては、
相手の心が動くことはありません。 真剣さや必死さ、誠実さ、 情熱や熱量が伝わらないのです。
実は様々な場面で発生しています。
その理由を考えてみると、
などではないかと思います。
という点を意識しながら、 「自分の言葉で話す」トレーニングを 積んでいくことが重要です。
■言語化する上でのポイント②「10割賛同される意見ではなく、あえて議論を促すバランスを考えて発信する」今の時代、 本音で忌憚ない意見をストレートに 表現している人は少ないように思います。
SNSで何気なく発信した言葉や表現一つで 炎上するリスクもありますし、
対話の中で相手に誤解されてハラスメントだと 指摘を受けてしまうかもしれません。 記事の中には、
とありました。 これを言ったら反発する人も いるであろうと想定しつつも、
あえて「7割賛同、3割反対」とされるぐらいの バランスで発言するとのこと。
「反対」や「批判」を避けようとした発言や 相手の想定の範囲内の発言は、
無難に誰にでも受け入れられるものの、 議論が巻き起こるわけではありません。
シンプルに言うと「つまらない」のです。
一方で、 予想をはるかに超えてきた言葉や表現は、 印象を確実に残し、 大きなインパクトを与えます。
ある意味、 相手の想像を裏切る状態が、 人に感動と記憶を残すことができる のではないかと思います。
議論を活性化させるために 「賛否ありそう」な意見や、 それまで出てきた意見とあえて 真逆の意見を取り入れながら、
多様なアイディアを出した上で 議論することが多いです。
その過程で、 お互いが納得できるゴールへと導いたり、 議論に参加した人が自分事として問題を捉えて、
その後の主体的なアクションへと つなげることも可能になるからです。
などを意識することで、 議論が活性化されるような発言、 発信ができるようになるのではないかと思います。
当然反対意見が出ます。
ただ、バランスを取りながらその反論を 受け止める覚悟を持つことが、 結果的に発言に説得力を持たせることになる のではないでしょうか。
言語化力を身につけていくためには、 まずは自分の体験や経験をどんどん アウトプットしていくことが最も有効ではないかと思います。
「本を読んだり映画を観て、 感想やレビューを書く」 「日々の出来事を日記やSNSに書く」 「インプットした情報を人に説明する」 「会議の最後に要点をまとめる」など、 日常生活の中で意識できることは多々あります。
考えたことや言いたいことが正しく適切に伝わっている」 「常にロジカルで正論を言っているから、
言語化力を磨く必要がない」と考えている人は 意外と多いのかもしれませんが、
“間違っていない”ことを言っていても 伝えた相手の反応がイマイチだったり、
伝えたい意図とは異なる 解釈をされたことがあるという 経験は誰もがあるのではないでしょうか。
人は理屈よりも感情で動きます。 ロジカルで正論を言っていれば言語化力に 優れているというわけではなく、
相手の感情を汲み取り、 伝える相手を想像した言語化が できることが重要なのです。
チーム内のコミュニケーションを円滑にするだけでなく、
戦略やアイディアを具体化し、 実行計画へとつなげることができます。
言語化の精度が高ければ高いほど、 必要な人に情報が正しく伝わり、 質の高い意思決定につながることもあります。
自身自身の仕事の質をさらに引き上げ、 組織成果へと直結させる近道になるはずです。
<参考:石田裕子>
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