2025/2/17

「健康寿命」を延ばすのは「少食」と「皮下脂肪」だった...スーパーエイジャーに学ぶ「長寿体質」

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

「健康寿命」を延ばすのは

「少食」と「皮下脂肪」だった...

スーパーエイジャーに学ぶ

「長寿体質」

 
 
 
 
 
 
 
サラダ

 

 

<重要なのは「寿命」ではなく、

「健康寿命」...。

長寿遺伝子発見者による、

アンチエイジングの最前線から>

 
 

長寿遺伝子発見者による、

最新研究と衝撃の提言書

SuperAgers スーパーエイジャー 老化は治療できる

(CCCメディアハウス)の第2章

「なぜ老いるのか」より一部編集・抜粋。

 

重要なのは寿命(ライフスパン)ではなく、

健康寿命(ヘルススパン)...。

 
 

わたしが老化科学の研究を始めたころ、

摂取カロリーを減らすと寿命が延びるという説が

世界中の研究室で検証されていた。

 

ふだん食べている量を減らすことを

「カロリー制限」という。

 

動物実験では、老化を遅くし、

平均寿命や最高寿命、

そして健康寿命を延ばすのに再現可能な

効果がもっともあることがわかった。

 

何年ものあいだカロリー制限が

遺伝科学の中心となってきたのは、

 

それまで発見されたなかで、

大幅に寿命を延ばし、

 

加齢性疾患の発症を遅らせると

信頼できる唯一の方法だったからだ。

 

 

わたしたちは、

さまざまなげっ歯類で容易に再現できる実験で、

ラットの摂取カロリーを40%制限してみた。

 

すると、

カロリー制限されたラットは、

自由裁量で好きなだけ餌を食べたラットよりも

約40%長生きした。

 

この結果に世界中の研究室が色めきたち、

カロリー制限で最高寿命が延びる理由を探りはじめた。

 

 

わたしたちの発見をまとめると、

カロリー制限は、

げっ歯類の加齢性病変、

がん、その他の加齢性疾患を減らし、

 

ほとんどの生理的機能の

速度を落とすことがわかった。

 

つまり寿命だけでなく、

健康寿命も延びるのである。

 

さらにうれしいのは、

人間にも同じような効果がたしかに

あると考えられることだった。

 

 

ただ、わたしは2型糖尿病の専門医なので、

人々にとってカロリー制限がどんなに

難しいかよく知っている。

 

どの患者にも体重を減らすようにと

指示するのだが、

それができる人は3%以下だ。

 

 

もしカロリー制限が人間にもラットと

同じぐらい効くのなら、

 

制限が効くメカニズムを特定し、

それほどカロリーを減らさなくてもよい薬や

治療法を開発する必要があるだろう。

 

いわば疑似カロリー制限だ。

 

大半の人はどんなにがんばっても、

ふだんの食事量から毎食40%のカロリーを

減らしつづけることはできないだろう。

 

なんとかやっている人については、

わたしはいつもこう言っている。

 

「必ずとは言えませんが、

たぶん長生きできると思いますよ」