2024/11/13

遺伝子とDNAは同じもの? 【眠れなくなるほど面白い 図解 遺伝の話】

 
 
 
 
 
 
 

遺伝子とDNAは同じもの?

【眠れなくなるほど面白い

図解 遺伝の話】

 

 

 

遺伝子とDNAは同じもの?

遺伝子はDNAに存在するもの

 
 

遺伝について語るとき、

必ず出てくる言葉のひとつに「DNA」があります。

 

「遺伝子」と混同されがちなので、

このふたつがどういった関係にあるのか

説明しておきましょう。

 
 
 
 
英語では
 
「デオキシリボヌクレイクアシッド」といい、
 
これを略したのが「DNA」です。
 
 
 

私たちのカラダを構成している、

あらゆる細胞(赤血球は除く)には、

中央に核という球体が存在しています。

 

この核の中にDNAはしまいこまれていて、

2本の鎖が互いにらせん状に絡まった形をしています。

 

1本1本の鎖にはアデニン(A)、

チミン(T)、グアニン(G)、シトシン(C)という

4種類の「塩基」と呼ばれる成分が並んでいて、

 

2本の鎖はAとT、

GとCが向き合ってつながっています。

 

 

この4つの塩基の並び方によって、

タンパク質のつくられ方が決まります。

 

これらのタンパク質をつくるための

遺伝情報を持っている部分が

「遺伝子」で、

 

それ以外の遺伝情報を持たない部分は

遺伝子間領域などと呼ばれています。

 

 

じつは、DNAの約90%は、

この遺伝子間領域が占めていると考えられていて、

遺伝子はDNA上にポツンポツンと存在しています。

 

つまり、

「遺伝子」は「DNA」全体の

ほんのわずか一部分にすぎないのです。

 

 
 
 
 

ヒトの細胞

 

 

ヒトのカラダは約60兆個の細胞でできています。

 

細胞の中央には核と呼ばれる球体があり、

その中にDNAはしまいこまれています。

 

 
 
 

DNAは2本の鎖がらせん状に絡み合った

二重らせん構造になっていて、

 

アデニン(A)とチミン(T)、グアニン(G)とシトシン(C)が

互いに向き合ってつながっています。

 

 

遺伝子はDNAのわずか一部分

 
 

 

 

遺伝子間領域はDNA全体の約90%を占めますが、

この部分がどのような役割を果たしているのか、

まだよくわかっていません。

 

 

 

 

 

 


環境や努力は遺伝に勝てない!?

 

行動遺伝学者が語る“遺伝のタブー”を

 

「生まれ持った才能」「容姿の格差」「親ガチャ」…

誰しもなんとなく気が付いて受け入れているものの、

 

表立ってその違いを口にすることは

タブーとされがちな遺伝の話。


近年、

インターネット上でもさまざま議論がなされ、

「遺伝」に関する話題は注目を浴びています。

 

一般的に遺伝といえば、

身長や体重、髪の毛や瞳の色といった

身体的特徴が親から子に受け継がれることを指し、

 

遺伝学とはこういった特徴が次世代に

どのように引き継がれるかを研究する学問です。

 

その中でも特に、

遺伝と環境が人の成長にどう

影響しているかを解明していく分野を

「行動遺伝学」といいます。

 

 

「親から遺伝するもの、しないものって何?」

「そもそも遺伝ってどういうしくみ?」

 

という基本的な知識から、

 

「収入と遺伝は関係がある?」

「容姿の差による格差ってどれくらい?」

 

「遺伝で決まっているから

環境や努力ではどうにもならない?」

 

「生まれで9割決まっているって本当?」など、

 

漠然と言われているけど誰も

正直に答えてくれないような話題まで、

徹底解説!

 

誰しも避けて通れない遺伝の真実を、

わかりやすく、

そして正しく知ることができる一冊です。

 

 

 
<参考:安藤寿康>