第1章
心と身体はつながっている
8 イメージトレーニング
意識してイメージするトレーニングは大切です。
例えばYouTubeでカッコよくピアノを弾いている人の
イメージを投影して練習してみたり、
自分が弾きたい最高の舞台で最高に上手に
弾いている自分をイメージすることは大切です。
イメージしながら練習していると、
どんどんイメージに近づいてくることが分かります。
ただ「弾きなさい」「練習しなさい」ではなく、
YouTubeでカッコよくピアノを
弾いている動画を見せたり、
カッコよく目の前で弾いてみせたり、
イメージが出来るような工夫が必要です。
弾きにくい難しい部分があれば、
そこを抜き出して一拍ずつゆっくりと
目の前で弾いて見せると子どもたちは
簡単に弾いていくことがあります
(その時、言葉は使わずにイメージ出来るよう
黙ってゆっくりと見せることが大切です)。
そして大切なことは、
〈カッコよく弾きたい〉と願うことはよくありません、
なぜなら〈カッコよく弾きたい〉という思いは、
裏を返せば
〈今はカッコよく弾けていません〉という意味になります。
〈今はカッコよく弾けないけど、
いつかカッコよく弾く〉と願う意識が現実化すると、
いつまで経っても〈カッコよく弾くことに
憧れている自分〉を現実化してしまうことになります。
具体的にその場で弾いている映像を
イメージすることが大切だと思います。
一流のピアニストもスポーツアスリートも
そうしていると思います。
私の教室のコンサートでは、
少しくらい間違えてもいいからなりきって
最後まで気持ちよく弾いてほしいと思います。
そして子どもたちが成功のイメージを持てるように、
否定的な言葉は使わないように心がけ、
上手に弾けた時、
その感じで弾いてね、と声かけするよう努めています。
いつもいいイメージでピアノに
向き合ってほしいと思います。そして、
見えない存在たちがいるとするならば、
なりきって楽しく弾いている子どもたちを
応援してくれると思います。
9 ユダヤの成功法則
ユダヤの成功法則が書かれた本を
読んだことがあります。
これは、
世の中は78対22の割合で成り立っているという法則で、
地球の海と陸との割合、
人体の水と物質の割合も
78対22となっているというものです。
見えない感覚のところも同じことが言えるらしく、
働きアリを集めて作業の様子を見ていると
約8割はしっかり働いて
、残りの2割は怠けているそうです。
ならばその中でよく働いているアリばかりを
集めて作業させると、
やっぱり2割のアリが怠け出すそうです。
これは働いているアリが疲れた時、
今度は怠けていたアリが代わりに働き出します。
これはアリのコロニー(群れ)が
長期的に仕事の能率をキープするのに
必要不可欠なことだそうです。
ピアノの場合も頑張りすぎてカチコチより、
程よい緩みが無いと上手に弾けないのは確かです。
100%の力より80%の力の方が上手くいきそうです。
本番8割しか出さないことを前提として
練習することも大切だと思います。
私の祖母は大阪の天王寺で商売をしていました。
祖母の会社の従業員が住んでいた寮の
掃除に行く祖母について行った時
「綺麗にしすぎないの。
少しだけ散らかしておくの、
居心地が良くなるからね」と言っていたことを思い出します。
2割ほど散らかっている方が人は
落ち着くのかもしれません。
ピアノも完璧を求めるより少し位間違えて
大丈夫と思いながら弾く方が聴き手にとって
愛のある演奏が出来るように思います。
ピアニストのフジコ・ヘミングさんは、
「間違えたっていいじゃない、
機械じゃないんだから」とおっしゃいます。
私の大好きなピアニストです。
愛のある演奏家だと思います。
10 ピアノ音楽の歴史
J・S・バッハは、1685年生まれです。
有名な作曲家ですが、
調べてみるとオルガン奏者と記載されています。
当時はまだピアノがあまりなかったようです。
ピアノはイタリアのクリストフォリが
1700年ごろにチェンバロを改造して弱音、
強音が出せるチェンバロを製作しました。
クラヴィチェンバロ・コル・ピアノ・エ・フォルテ
(弱音も強音も出せるチェンバロ)と、
とても長い名前だったそうです。
後に短くピアノと呼ぶようになったそうです。
つまり弱音です。
ピアノの名前は弱音なのです。
バッハは父も兄弟も音楽家です。
昔は、その家に生まれるとその家の
職業を継ぐ習わしのためですが、
はじめの作品は職人的でミサのために
ササッと毎週曲を書いていたようです。
ですがインベンションやシンフォニアは
非常に難しい曲です。
バッハは63歳(1747年)の時に王様の前で
ピアノを演奏しています。
当時ピアノという楽器が
珍しかったのだと思います。
そして王様は小さい音から大きな音まで
出せるピアノに感心していたのだろうと思います。
<参考:垣内 昌子>
https://beauty.hotpepper.jp/slnH000338911/?cstt=56



