2025/10/12

もの忘れ防止に“わかめ”の栄養 「わかめと卵の炒めもの」のつくり方。 海藻で血液サラサラ/ 料理研究家・松田美智子さん、

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

「わかめと卵の炒めもの」のつくり方

 
 
 
 
 
画像: 「わかめと卵の炒めもの」のつくり方

 

 

たっぷりのわかめを汁ものではなく炒めものに。

ごはんのおかずにもなる、しょうゆベースの味つけで。

 

 

わかめ(わ=わかめ)の栄養

 

脳の血流低下は認知症と深いかかわりがあり、

その原因のひとつが動脈硬化。

高血糖や高血圧などを予防することも大切。

わかめなどの海藻類に含まれるカリウムは

血圧を下げるので、

ほどよく食事に取り入れるのがおすすめ。

 

 

 

材料(2人分)

● 卵2個
● 塩蔵わかめ1カップ
● 長ねぎ1/4本
● ごま油大さじ2
● しょうが(せん切り)大さじ1
● ツナ缶(オイル漬け)1/2缶
● 酒大さじ2
● 薄口しょうゆ小さじ1
● 白こしょう少々

 

 

つくり方

 卵はカラザを除き、溶きほぐす。

わかめは流水で塩をよく洗い流し、

筋を除いて2cm幅に切る。

長ねぎは芯を除いて斜め薄切りにする。

ツナ缶の油はきっておく。

 

 フライパンにごま油大さじ1、しょうがを入れて中火で炒め、

香りが立ったらツナ、わかめを順に加えてその都度炒める。

酒、長ねぎを加えてさらに炒めたらしょうゆを

鍋肌から回しかけ、さっと合わせてこしょうをふり、器に盛る。

 

 フライパンを洗ってごま油大さじ1を中火で熱し、

卵液を流し入れる。

半熟状の大きなスクランブルエッグをつくり、

にのせる。全体を混ぜていただく。

 

 

物忘れ防止のための食事のすすめ

 

物忘れと認知症は似て非なるものです。

 

物忘れが増えると不安に感じることもあると思いますが、

生活に支障のない物忘れはいわば黄色信号。

認知症を遠ざけるような生活習慣、

食事を心がけるとよいですね」と、

医学博士の朝田隆先生。

食生活については何より栄養バランスが大事だそう。

 

 

医学博士の吉村裕之氏が提唱している

バランスのよい食事の合言葉

「まごわやさしい」に加えて、

 

 

朝田先生は

「た(卵)」

「ち(チーズ・乳製品)」

「に(肉)」を加えた

「まごたちわやさしいに」の提案をしています。

 

 

「とくに、脳の約4割を構成しているタンパク質は

積極的に摂りましょう。

 

また、よく噛んで食べることで脳の刺激になり、

歯ぐき、舌、頬などの筋肉に活力を与えて

『脳活』にもつながります。

 

野菜なら歯ごたえよくゆでるなど、

心がけてみてください」

 

さらに、

食事内容も当然ながらシチュエーションも大切とのこと。

 

 

「アメリカで行われた研究によると、

持続的な孤独を感じている人は、

孤独を感じていない人に比べて

認知症の発症リスクが91%も高いことがわかりました。

 

 

食事もひとりでではなく、

家族や友人と摂ることが大切だと考えます。

 

高齢者のための会食イベントを

実施している自治体もありますし、

オンラインで会食するというのもひとつの手です。

 

ぜひ、

食事の時間を楽しくおいしく過ごしてください」

 

 

「まごたちわやさしいに」の主な栄養素

 

[豆・大豆]…タンパク質、ビタミン、不溶性食物繊維など

[ごま]…脂質、タンパク質、不溶性食物繊維、カルシウムなど

[卵]…必須アミノ酸など

[チーズ]…タンパク質、脂質、炭水化物、ビタミン、カルシウムなど

[わかめ・海藻]…ビタミン、ミネラル、食物繊維など

[野菜]…ビタミン、ミネラル、食物繊維など

[魚]…タンパク質、鉄分など

[しいたけ・きのこ]…ビタミン、不溶性食物繊維、カリウムなど

[いも類]…炭水化物、ビタミンC、食物繊維など

[肉]…タンパク質、L-カルニチン、鉄分など

 

 

 

 

画像: 物忘れ防止のための食事のすすめ