「わかめと卵の炒めもの」のつくり方
たっぷりのわかめを汁ものではなく炒めものに。
ごはんのおかずにもなる、しょうゆベースの味つけで。
わかめ(わ=わかめ)の栄養
脳の血流低下は認知症と深いかかわりがあり、
その原因のひとつが動脈硬化。
高血糖や高血圧などを予防することも大切。
わかめなどの海藻類に含まれるカリウムは
血圧を下げるので、
ほどよく食事に取り入れるのがおすすめ。
材料(2人分)
● 卵 | 2個 |
● 塩蔵わかめ | 1カップ |
● 長ねぎ | 1/4本 |
● ごま油 | 大さじ2 |
● しょうが(せん切り) | 大さじ1 |
● ツナ缶(オイル漬け) | 1/2缶 |
● 酒 | 大さじ2 |
● 薄口しょうゆ | 小さじ1 |
● 白こしょう | 少々 |
つくり方
1 卵はカラザを除き、溶きほぐす。
わかめは流水で塩をよく洗い流し、
筋を除いて2cm幅に切る。
長ねぎは芯を除いて斜め薄切りにする。
ツナ缶の油はきっておく。
2 フライパンにごま油大さじ1、しょうがを入れて中火で炒め、
香りが立ったらツナ、わかめを順に加えてその都度炒める。
酒、長ねぎを加えてさらに炒めたらしょうゆを
鍋肌から回しかけ、さっと合わせてこしょうをふり、器に盛る。
3 フライパンを洗ってごま油大さじ1を中火で熱し、
卵液を流し入れる。
半熟状の大きなスクランブルエッグをつくり、
2にのせる。全体を混ぜていただく。
物忘れ防止のための食事のすすめ
「物忘れと認知症は似て非なるものです。
物忘れが増えると不安に感じることもあると思いますが、
生活に支障のない物忘れはいわば黄色信号。
認知症を遠ざけるような生活習慣、
食事を心がけるとよいですね」と、
医学博士の朝田隆先生。
食生活については何より栄養バランスが大事だそう。
医学博士の吉村裕之氏が提唱している
バランスのよい食事の合言葉
「まごわやさしい」に加えて、
朝田先生は
「た(卵)」
「ち(チーズ・乳製品)」
「に(肉)」を加えた
「まごたちわやさしいに」の提案をしています。
「とくに、脳の約4割を構成しているタンパク質は
積極的に摂りましょう。
また、よく噛んで食べることで脳の刺激になり、
歯ぐき、舌、頬などの筋肉に活力を与えて
『脳活』にもつながります。
野菜なら歯ごたえよくゆでるなど、
心がけてみてください」
さらに、
食事内容も当然ながらシチュエーションも大切とのこと。
「アメリカで行われた研究によると、
持続的な孤独を感じている人は、
孤独を感じていない人に比べて
認知症の発症リスクが91%も高いことがわかりました。
食事もひとりでではなく、
家族や友人と摂ることが大切だと考えます。
高齢者のための会食イベントを
実施している自治体もありますし、
オンラインで会食するというのもひとつの手です。
ぜひ、
食事の時間を楽しくおいしく過ごしてください」
「まごたちわやさしいに」の主な栄養素
ま[豆・大豆]…タンパク質、ビタミン、不溶性食物繊維など
ご[ごま]…脂質、タンパク質、不溶性食物繊維、カルシウムなど
た[卵]…必須アミノ酸など
ち[チーズ]…タンパク質、脂質、炭水化物、ビタミン、カルシウムなど
わ[わかめ・海藻]…ビタミン、ミネラル、食物繊維など
や[野菜]…ビタミン、ミネラル、食物繊維など
さ[魚]…タンパク質、鉄分など
し[しいたけ・きのこ]…ビタミン、不溶性食物繊維、カリウムなど
い[いも類]…炭水化物、ビタミンC、食物繊維など
に[肉]…タンパク質、L-カルニチン、鉄分など