あなたにとって、

理想の朝ってどんな過ごし方だろう?たとえば、

早起きをしてランニング。

淹れたてのコーヒーを片手に、

ゆっくり一日の予定を立てる——

そんな朝を思い浮かべる人も多いかもしれない。

 

でも実際は、毎日がバタバタ。

朝からスケジュールに追われて、

ゆったり過ごすなんてとても無理……

というのが現実だろう。

 

 

 

フランス人は

「朝の3ステップ」で

人生を整えている

 
 

「目覚ましを何度も止めて、

スマホを片手に朝食をとり、

テレビやYouTubeを流しながら

急いで準備をする。

 

そんな『朝=忙しい』リズムに

慣れている私たち日本人にとって、

効率ではなく、

 

リラックスして楽しい一日の始まり』を

優先するフランスの朝に

びっくりするかもしれません」。

 

 

フランス人の朝の特徴とは?

 
 
cafe, paris, france
 

「私が今回フランスを旅して感じたのは、

ゆったりした朝を過ごしていること。

 

それは平日の朝も例外ではなく、

外で家族や友人と朝食を楽しんだり

ゆったりと過ごすことあると言います。

 

 

そんな朝の習慣には、

実は昔から根付いた文化的な背景から来ています。

たとえば、『Prendre son temps le matin

(朝はのんびりと時間をかけて)』

『Commencer la journée en douceur

(穏やかに一日を始める)』といったフレーズがあるように、

フランスでは朝を慌てず、

やさしくスタートすることが大切にされているんです」。


朝の時間に、フランス人は何をしているのか?

 

 

・近所のブーランジェリー(パン屋)で

焼きたてのバゲットを買う


・お気に入りのカフェでエスプレッソを飲む


・ミニマルなスキンケア


・ベランダで朝日を浴びながらストレッチ

 

 

まるで映画のワンシーンのような過ごし方だが、

一体どのようにして実現しているのだろう?

 

 

パリジェンヌが実践する

「朝を美しく過ごす」方法

 
 

早速、

パリジェンヌが朝起きてからの

過ごし方を参考に見ていこう。

 

 

①「静けさ」と一緒に目覚める

 
 
 
portrait of a beautiful redhead woman laying on her bed at home
 

 

 

「フランスの朝は『ゆっくりと一日を始めること』を

大切にしています。

 

自然光ややさしい音楽に包まれて目を覚まし、

ストレッチをしたり、静けさを感じたりしながら、

身体と心に余白を与える時間が流れます。

 

 

そして、そんな朝に“何もしない時間”を

あえて楽しむ人も少なくありません。

 

お気に入りのソファに腰かけたり、

バルコニーで朝の光を浴びたり。

 

ただ、ゆっくりと過ごす。それだけの時間。

 

 

ポイントは『何かをする』ことよりも、

『自分にとって必要な時間を、焦らず過ごす』こと。

 

そんな静かな朝のリズムが、

一日の質を大きく変えてくれるのかもしれません」

 

 

②シンプルな朝食

 
 
 
breakfast in paris
 
 
 
 
 
 
基本的に軽めで甘いものが主流
 
 
クロワッサンやパン・オ・ショコラ、
 
トーストしたバゲットにバターとジャムを
 
添えるのが定番です。
 
 
飲み物は、エスプレッソやカフェオレ、
 
カフェ・クレームなど、
 
その時の気分に合わせて楽しみます。
 
 

『ダイエット中だから甘いものはNG』と考えがちな

日本の感覚とは少し異なり、

 

フランスでは朝に少量の甘いものを

楽しむことで血糖値が安定し

 

むしろその後の過食を防げるという

考え方もあるようです。

 

なにより、

朝の気持ちに余裕が生まれるという視点も。

 

そして、ここで何より大切なのは、

ゆっくりとした朝の時間を味わうということ。

 

何を食べるか以上に、

どんなふうに朝を過ごすかに

価値を置いているのかが、

フランス流なのです」。

 

 

③心を整える時間

 
 

 

「多くのパリジェンヌが日常に取り入れているのが、

“心を整える時間”を持つ』という習慣。

 

カフェでひと息ついたり、マルシェをのぞいたり、

平日は子どもを学校へ送る時間や通勤時でも、

朝の澄んだ空気を感じて体を動かすことで、

自然と心が整っていくのだそう。

 

 

私が南フランスに滞在していたときも、

午前8時〜13時ごろまで、

地元の生産者さんたちが並ぶ

マルシェが毎日のように開かれていて、

 

まさに朝の風景の一部になっていました。

 

朝8時にマルシェを訪れたとき、

地元のお母さんたちが生産者さんと

穏やかに会話を交わしながら買い物していたり、

 

マルシェの真ん中で立ち話を楽しんでいたり。

 

スーツ姿のビジネスパーソンやカップルが

カフェテラスでゆっくりとコーヒーを

楽しんでいる姿も印象的で、

 

慌ただしい朝とはまったく違う、

丁寧に始まる一日がそこにはありました」。

 

 

日本でもできる!

最強の朝時間を手に入れる方法

 
 

パリジェンヌをお手本にした、

日本でも実践しやすい「朝時間の改革」を

AYUMIさんに教えてもらった。

 

自分の朝時間を見直して、

より豊かに過ごせるヒントを得よう!

 

 

① 朝の時間を

3ステップに分割して考える

 
 
 
 
woman drinking water while sitting on a bed smiling
 
 
 
 
 
 
朝の時間をまるごと“ゆっくり過ごさなきゃ”と思うと、
 
特に平日は、
 
仕事や家事の時間もあるので、
 
難しい方が多いかもしれません。
 
 
 

そこでおすすめなのが:

 

  • ステップ1(起床〜身支度)=静けさの時間
  • ステップ2(朝食・家事・送迎)=整える時間
  • ステップ3(出勤・仕事モード前)=自分に声をかける時間

 

こんなふうに、『3つのステップ』に分けてみると、

5分や10分などの短い時間でも大丈夫。

 

大切なのは、自分にとって無理のない範囲で、

その時間を意識して取ること。

できることから少しずつ取り入れていきましょう」。

 

 

② “やらないこと”を

1つだけ決めておく

 
 
 
 
woman relaxing
 

 

 

「スローダウンの朝に必要なのは、

やることリスト”ではなく

やらないことリスト”です。

 


たとえば:

 

・朝のSNSチェックをしない


テレビをつけない


朝の1時間は携帯を触らない


忙しいニュースや天気、

動画を流し聞きしない

 

 

ひとつやめるだけで、

5〜15分の静かな余白が生まれます。

 

私は朝起きてから家を出るまで

携帯を触らない生活を送っています。

 

朝に携帯を触るのは、

家を出るためにバッグに入れる時です。

 

そうすることで朝の脳を混乱させることなく、

自分の行動に集中できるようになりました」。

 

 

③ 音と香りで

「朝のスイッチ」を入れる

 
 
 
 
 
a white digital flip clock shows eight o'clock on a brown wooden cabinet next to fresh eucalyptus plant in the living room, with sunbeam shining through the window on a fresh beautiful morning. a brand new day, fresh start, fresh energy, new opportunities
 
 
 

「フランス人が上手に取り入れているのは

リラックスできる環境の演出です。

 

 

たとえば:

 

・アラームは、静かで自然な音にする


朝にお気に入りの香りをまとう


太陽の光と共に起きたり、

光目覚まし時計を使う

 

 

音(聴覚)と香り(嗅覚)は、

脳の感情中枢である

大脳辺縁系に直接届くため、

 

 

反射的にリラックス反応を

引き起こすことができるので、

 

朝を心地よくしてくれます。

 

忙しい朝に、

頭で“頑張って落ち着こう”とするよりも、

 

音と香りを効果的に使って

“先に体を安心させる”ことが、

心の静けさにつながります」。

 

 

④平日の朝食は

「3品以内ルール」

 
 
 
 
 
poached egg on brown bread served with avocado
 

 

 

「忙しい平日の朝、栄養をしっかり摂らなきゃ、

とあれこれ盛るのではなく、

 

少ない品数で、

質の高いものを選ぶことが、

自律神経と血糖値を安定させる

朝食の基本にもなります。

 

 

良質な炭水化物+たんぱく質

(卵・味噌・納豆)を基本に、

脂質と食物繊維が加わると、

血糖値の安定感が高まり、

 

“食べすぎない”ことで

集中力や感覚が冴えてきます。

 

たとえば:

 

玄米おにぎり(梅)+味噌汁+焼き海苔


 → 発酵食品+食物繊維+ミネラル+

ゆるやかな糖質補給に最適。

 

 

全粒アボカドトースト+ゆで卵+トマト


 → 食物繊維+たんぱく質+脂質+食物繊維。

血糖コントロール、集中力UP、抗酸化作用にも。

 

 
 
 

 → 疲れ気味・内臓が重たい日にも最適な、

優しい朝食。

 

 

ポイントは

品数を絞り、良質な食材を使う』こと。

 

その日の気分やコンディションに合わせて、

上記のようなメニューを

自分なりに作っておくと便利です」。

 

 

⑤ 平日の朝こそ

「情報の断食」をしてみる

 
 
 
 
woman drinking from mug in zero waste kitchen.
 

 

 

「朝起きてすぐにメールやソーシャルメディア、

ニュースをチェックすると、不安や緊張、

プレッシャーを感じやすくなり、

 

その影響は一日を通して続いてしまいます。

 

だからこそ、平日の朝ほど意識して

「情報を取り入れない時間」をつくることが大切です。

 

朝の脳はとても繊細。

静かな時間を保つことで、

自分の心と体のリズムを整えられます。

 

 

・スマホを目覚ましにせず、

通知は朝8時までオフにしておく


メール・LINEの返信は出勤後に


情報ではなく、自分の状態や気分を優先する

 

 

朝に情報の断食をすることで、

より前向きに生産的に一日を

送ることができるようになりますよ!」。

 

 

【まとめ】あなたの朝は、

誰のための時間?

 
 
 
 
portrait of young woman enjoying seine river in paris
 

 

 

「朝は、まだ誰のものでもない

純粋な一日のはじまりです。

 

誰かの期待に応える前に、

自分の呼吸に気づく、その時間があるだけでも、

 

自分の一日”をちゃんと

取り戻せる気がするかもしれません。

 

 

ToDoリストに追われる朝から、

心地よさリストで始まる朝へ変えていきましょう。

 

それは大袈裟なことではなく、些細なことですが、

確実に、

あなたの生き方そのものをやさしく変えていきます。

 

明日の朝、たった10分でも、

自分のための整える時間をとってみてください。

 

その静けさ、穏やかな時間こそが、

最も豊かな一日の始まりであり、

あなたの人生になります」

 

 

 

<参考: >