2025/5/28

薬膳で不調を整える「初夏」のおすすめ食材。季節の変わり目をすこやかに過ごす“食養生”の知恵/薬膳、

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
春から夏へと季節が変わっていくときは、
 
私たちの体と心もゆらぎを感じやすいもの。
 
 
日本の風土に根ざした和食薬膳と身近な発酵食品で、
 
気になる症状を改善していきましょう。
 
 


 

初夏にとりたい、

おすすめの食材

 
 

梅雨から初夏のトラブル解消に、

おすすめの食材を教わりました。

 

季節の食材には、

その時季特有の悩みを解消する働きがあります。

 

難しく考えすぎず、

旬の食べ物を積極的に取り入れて、

日々の食事をつくっていけば、調子が整います。

 

 

食欲不振、胃もたれに

 
 
 
画像1: 薬膳で不調を整える「初夏」のおすすめ食材。季節の変わり目をすこやかに過ごす“食養生”の知恵/薬膳、発酵料理家・山田奈美さん

 

 

湿度や水分により胃の働きが低下すると、

食欲不振や消化不良、

胃もたれによるムカムカや胸のつかえが起きます。

 

 

そんなときは、

体にたまった余分な水分を出すとともに、

胃腸の働きを整える食材を。

 

 

キャベツは胃粘膜を修復するキャベジンを含み、

疲れた胃をいやします。

 

 

おすすめの食材

 

キャベツ、アスパラガス、とうもろこし、

さやいんげん、緑豆もやし、パクチー

 

 

体のむくみ、頭痛、肩こりに

 
 
画像2: 薬膳で不調を整える「初夏」のおすすめ食材。季節の変わり目をすこやかに過ごす“食養生”の知恵/薬膳、発酵料理家・山田奈美さん

 

 

水分がうまく排出されずにたまっていくと、

むくみや頭痛、肩こりなどの不調の原因となります。

 

 

利尿作用が高く、

水を出す食材を取り入れて、

体のめぐりをよくしましょう。

 

 

しょうがや青じそなど、

体を温めて発散する作用のあるものを

一緒にとると効果が高まります。

 

 

おすすめの食材

 

さやいんげん、アスパラガス、とうもろこし、

きゅうり、なす、グリーンピース、緑豆もやし、

黒豆、パクチー、昆布、のり、わかめ、あさり、しじみ

 

 

暑さによるのぼせ、ふらつきに

 
 
画像3: 薬膳で不調を整える「初夏」のおすすめ食材。季節の変わり目をすこやかに過ごす“食養生”の知恵/薬膳、発酵料理家・山田奈美さん

 

 

暑さで汗をかきすぎたり、

水分の摂取が少なかったり、

また加齢に伴って体内の水分が不足すると、

 

過剰な熱を冷ますことができず、

のぼせやほてりにつながります。

 

 

夏野菜や夏の果実は水分を多く含み、

体を冷やす性質があるので、

上手に取り入れて余分な熱を冷ましましょう。

 

 

おすすめの食材

 

トマト、きゅうり、なす、冬瓜、緑豆もやし、

空芯菜、バナナ、パイナップル、昆布、

のり、わかめ、アスパラガス、ズッキーニ、オクラ

 

 

情緒不安やイライラに

 
 
 
画像4: 薬膳で不調を整える「初夏」のおすすめ食材。季節の変わり目をすこやかに過ごす“食養生”の知恵/薬膳、発酵料理家・山田奈美さん

 

 

 

生活環境の変化や多忙によるストレスが続くと、

不安感や不眠、イライラなど、

心の不調につながります。

 

 

漢方ではこれを「気(エネルギー)」の

めぐりが悪くなっていると考えます。

 

酢や柑橘類など酸味のあるものや、

香りのよい食材が、気のめぐりをよくします。

 

 

おすすめの食材

 

 

玉ねぎ、ピーマン、グレープフル、

しーくわんさーくわんさー、かじき、

鮭、ジャスミン、酢、ワイン、酒

 

 

疲れ、だるさに、

 

 

画像5: 薬膳で不調を整える「初夏」のおすすめ食材。季節の変わり目をすこやかに過ごす“食養生”の知恵/薬膳、発酵料理家・山田奈美さん

暑さによる体力の消耗や

食欲不振により、

疲れやすくなる季節。

 

 

汗とともに「気」も体の外に流れると考えられ、

気が不足して元気もなくなります。

 

 

じゃがいも、

肉類などの気を補う食材を食べて

パワーを充塡しましょう。

 

 

気が満ちると、

はつらつと活動することができます。

 

 

おすすめの食材

 

じゃがいも、大豆、枝豆、かぼちゃ、さやいんげん、

グリーンピース、しいたけ、とうもろこし、

桃、かつお、たこ、まぐろ、牛肉、鶏肉、豚肉