2024/10/10

日本で開発中の「宇宙エレベーター」。2050年には実現可能⁉

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

日本で開発中の

「宇宙エレベーター」。

2050年には実現可能⁉

 
 
 
宇宙まで昇っていくという宇宙エレベーター

 

 


地球上で起きていること、

どれだけ知っている?



この地球で当たり前に感じていることでも、

うまく説明できないことがありますよね。

 

例えば、

「青い空が夕暮れに赤く染まるのはなぜ?」

「台風が日本列島めがけてやってくる理由は?」

 



そんな地球に生きる私たちが知っておくべき

「理系雑学」をご紹介します。

 

太陽系を含む地球の歴史をはじめ、

地球上で成立した大自然や気候、

動植物、資源など、地球をめぐる

大疑問にスッキリ回答!

 

あらためて考えると、

 

私たちはこの地球にまつわるさまざまなことを、

じつはほとんど知らないのかも

しれないかもしれません。

 


『人類なら知っておきたい 地球の雑学』

から一部抜粋・編集しました。

 

 

  

2050年には実現可能⁉

「宇宙エレベーター」の仕組みとは

 


ロケットに代わる、

未来の宇宙輸送・交通システムとして

注目されているのが、

宇宙エレベーターである。

 

2050年の運用開始をめざし、

現在、その開発を進めているのが、

日本の大手総合建設会社、大林組だ。

 



人工衛星から地表までケーブルをたらし、

それを伝って宇宙まで昇っていくという

宇宙エレベーター。

 

その建設手順は次のようなものになる。

 


研究開発チームによると、
 
まず、赤道上の
 
高度約3万6000キロメートル地点にある
 
静止軌道に、
 
 
ターミナル駅となる人工衛星を築くことから
 
建設がスタート。
 
 
ここから地表に向けて
 
ケーブルを伸ばしていくのだが、
 
 
それだけでは重力によって
 
人工衛星が地球に落下してしまう。
 
 
そこでバランスを取るため、
 
地球とは反対側にも
 
同じ長さのケーブルを伸ばす。
 
 
これで準備完了だ。
 
 


ただし、
 
建設にあたって大きな課題となるのが、
 
ケーブルの強度。
 
 
宇宙エレベーターの主なしくみは
 
約100年前に考案されていたが、
 
 
鋼鉄などのケーブル材料では
 
自分自身の重さによりちぎれてしまうことから、
 
実現不可能と考えられていた。
 
 


この状況を一変させたのが、
 
日本で開発されたカーボンナノチューブである。
 
 
 
カーボン、
 
つまり炭素100パーセントの新素材は
 
非常に軽く、
 
引っ張りに耐えられる強さが特徴で、
 
 
その強度は鋼鉄の20倍程度。これにより、
 
現実的なレベルの太さで
 
ケーブルがつくれる可能性が出てきたのだ。
 


建設にあたってはコスト面での
 
課題も残るが、
 
 
ロケットを打ち上げるよりも
 
安価という試算結果がある。
 
 
 
 
現在のところ、
 
建設予定費は約10兆円。
 
 
 
JR東海が開業をめざすリニア中央新幹線の
 
総工費が約9兆円であることを考えれば、
 
十分に実現可能なプロジェクトと考えられている。
 
 

 

<参考: >