"70代"禅に学ぶ、朝と食の習慣
体に合わせた無理のない過ごし方
禅の教えを、
自身の暮らしにも無理のないかたちで取り入れています。
心身を整える朝の過ごし方、食の心を聞きました。
藤井さんは、年齢とともに変化する体に、
負担をかけすぎず生活していると話します。
座禅を通して
感じ取れるものがある
藤井さん自身の朝の時間のなかには、
お経を唱える日課はあるものの、
座禅の習慣はありません。
「禅修行をしていない私は、
座禅も体験程度のものしかしたことがないんです。
だから、
無の境地というところまではとても到達できません。
それでも、
夜明けどきなどにじっと座禅をしていると、
鳥のさえずりが聴こえてくるようなことがあります。
最近では、
お寺に座禅体験をしに行く人も多いと聞きますが、
正しい座禅の仕方を身につけ、
日常のなかに取り入れていくというのは、
とてもよい習慣だろうと思います」
コロナ禍によって社会も暮らしも大きく変化したいま、
藤井さんの教室には、
新たな参加者が訪れるようになったそう。
だれしもの日常にある食という行為を通して、
自らの心身と向き合い直す気運が
高まっているのかもしれません。
「最近うれしかったのは、
私と同世代の女性の話。
育ち盛りの孫の食事づくりを5年間
がんばってきたすごい方ですが、
お肉たっぷりの孫向きの食事に
自分も夫も疲れてしまい、
精進料理を学びにきました。」
「それを1年半続け、
運動も心がけていたら、夫婦ともに、
悪かった血液検査の数値が改善したのだそうです。
ある程度の年齢になってからでも、
心身を整えていけるのは素晴らしいことですし、
私にとっても喜びです」
禅に学ぶ、朝と食の習慣
体に合わせた無理のない過ごし方
年齢とともに変化する体に、
負荷をかけすぎずに生活している藤井さん。
朝の過ごし方にも小さな変化が。
階段はひと息つきながら
ゆるやかに連なる石段を自宅まで上る。
両脇の木々には、実りを求めて鳥が集う
朝の散歩の締めくくりは、
路地から自宅まで100段ほどの上り階段。
「若いころのように一気には
上れなくなってきたので、
途中でひと息つきながら、
ゆっくり歩きます。
家に着くころには、
冬でも背中にうっすら汗をかいて、
手足が温かくなっていますよ。
一日一度は必ず、
この階段を上り下りすることを心がけています」
夜に向け、下ごしらえを
朝のうちの仕込みで、
夕食がぐっと楽に。
大根が煮えていれば、
練り味噌だけつくって一品完成
体力のある朝のうちに、
家事や仕事のあれこれを済ませる。
たとえばふろふき大根の大根を
先に煮ておくなど、
夕食の下ごしらえも。
「原稿書きなどのデスクワークも、
なるべく元気な午前中にします」
近所からのお裾分けの
ふきのとうを練り味噌にし、
春のふろふき大根に
<参考:藤井まり:精進料理>
1喧嘩はするな、
2意地悪はするな、
3過去をくよくよするな、
4先を見通して暮らせよ、
5困っている人を助けよ、
あなたなら出来ます応援しています
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