2024/9/5
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スタンフォードの脳神経科学者が唱える「脳の力を100%発揮する」方法 |
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スタンフォードの脳神経科学者が唱える「脳の力を100%発揮する」方法脳の力を100%発揮する方法スタンフォード大学の脳神経外科学部臨床教授の ジェームズ・ドゥティ氏によると、 私達がある意図をもてば、 その意図通りに「脳」自体が働くと言う。
これはマニフェステーション(願望現実)と呼ばれるもので、 引き寄せの法則は、 これら脳の働きを活かしている、と述べている。
自分の本来の目的や本当の願望といった 自分の意図を明確にし、 それを潜在意識に埋め込むことで、 脳が「その意図は重要で価値がある」と認識し、 その意図が自分の中で大きな存在となる。
その結果、 目的達成を司る脳の部位が活性化するという。
ドゥティ教授は、「科学がつきとめた『引き寄せの法則』」 (SBクリエイティブ発刊、定価1870円)で、 これらの働きについて、 「本来の目的や本当の願望といった意図が脳内で意識されると、 目標に集中する脳の部分が常に活性化される」ことを明らかにした。
逆に、 自分にとって都合の悪いことや失敗を意識すると、 意識下でそうなるように脳が働いて、 結果的に自分の都合の良くない状態に陥ってしまう。
これまでの「引き寄せの法則」に関する本は、 スピリチュアルな面が強調されてきたが、 ドゥティ教授は「脳」の研究から、 引き寄せの法則は事実であり、 人は脳の仕組みをもっと活用するべきだと提唱している。
私たちの幸福感に影響する脳の「神経可塑性」という現象
ドゥティ教授は神経や脳の働きについて長年研究してきた。
それによると、 脳には構造が物理的に変化する 「神経可塑性」という現象があるという。
これは人間の脳が環境に対応し、 損傷を直しながら、 脳自体の構造や機能を変化させる動きである。
私たちが趣味をもったり、運動や転職をすると、 神経可塑性により、脳の物理的な構造が変化する。
今まで一度もやったことがない、 新しい楽器を演奏しようと努力すると、 脳の一部が変化し、 楽器の演奏に適した構造に脳が変化するのである。
こうした脳の変化については、 すでに介護分野でも活用されている。
高齢者に新しい楽器や音楽を演奏させたり、 まったく新しい運動を取り入れることで、 脳が変化し、認知症の症状が軽減される。
ドゥティ教授はこの神経可塑性に注目し、 自分の注意を向ける先を変えることで、 自分のあるべき状態や幸福感を得ることが可能になるという。
ドゥティ教授は新刊書の中で、 「引き寄せの法則もこの神経可塑性の働きを 上手に使った手法である」と述べている。
意識せずとも危機を感知するとストレスホルモンが出る
幸せを引き寄せたいと考えることで、 実際に幸せになれる・・・・・・ 脳はそんな単純な働きをするものなのに、 なぜか私たちは悪い方へと考えがちである。
転職しても「新しい同僚ができる」と喜ぶ人より、 「同僚に嫌われたらどうしよう」と 悩む人の方が多いのである。
ドゥティ教授はこの現象を人間の脳から分析している。
人間の脳には左右ふたつの扁桃体
この部位は危機を察知する役割があり、 過活動の状態に陥ると、コルチゾールなどの ストレスホルモンが過剰に分泌される。
コルチゾールは炎症を抑えたり糖質やタンパク質、 脂質の代謝に関わる働きをする、 重要な働きをするホルモンである。
しかし、コルチゾールの作用が過剰になると、 顔が丸くなったり、体重が増えたり、 血糖値や血圧が高くなり、 クッシング症候群になることがわかっている。
最近ではうつ病になるとコルチゾールの分泌が 止まりにくくなることが証明され、 うつ病が発症する原因の一つである という説が有力視されている。
つまり、 人は自分が意識しなくても脳が危機を察知してしまえば、 ストレスホルモンが出てしまう。
人の身体は危機に対して敏感に反応してしまう、 仕組みをもっている。
人類は命を守るため危機に敏感に反応してしまう
その上、脳にはネガティビティバイアスという働きがあり、 ポジティブな情報よりもネガティブな 情報の方に大きく反応する傾向がある。
SNSが炎上するのもこのネガティビティバイアスが 働いているケースがほとんどで、 良い情報より悪い情報の方が注目を集めてしまう。
悪い方がバズるのである。
ドゥティ教授によると、 それは人類が進化した歴史に関係していた。
太古の人間は周囲の脅威に対して敏感になることで、 過酷な環境を生き残って来た。
命を守るために、神経をとがらせて、 外界から襲ってくる脅威に備えたのである。
交感神経が脅威の信号を送ってくる。
その時の習性が潜在意識に埋め込まれ、 現代の私たちにとってもデフォルト設定となっている。
交感神経が勝手に送ってくる脅威の信号に左右されず、 自分で意識をコントロールすることが可能になれば、 いたずらにストレスを感じることは無い。
逆に、 脳の働きをコントロールすることで100%、 自分の望みをかなえることが可能なのだと、 ドゥティ教授は提唱している。
脳が休息モードに切り替わるプラクティス
脳の働きを意識して、潜在意識の働きを理解すれば、 自分で選んだ情報を潜在意識に届ける力が手に入る。
ドゥティ教授は交感神経の働きを抑え、 身体をリラックスさせるためのトレーニングを紹介してくれた。
このプラクティスで、脳が休息モードに切り替わる。
今回はプラクティスの一部を紹介する。
1)準備をするじゃまが入らずにプラクティスができる 時間と場所を確保する。
2)姿勢を選ぶ・座る、立つ、横になる、 3つのうちのどれか1つを選ぶ。 自分にとって十分にリラックスでき、 なおかつはっきりとした意識を 保つことができる姿勢を選び、 はじめる前にその姿勢をとる。
穏やかな自信と優しい強さに 満たされるような姿勢が理想。
3)落ち着く・優しく目を閉じるか、 自分の前の数十センチ離れたところにある 場所を穏やかにみつめる。 注意を自分の内側に向ける。
それを支える地面が接する点を意識する。 重力に身を任せ、 (地面の)表面が自分を上に向かって押す力を感じる。 体のどこかに力が入っていたらそれを穏やかに意識する。
これを3回繰り返す。 息を吐く時に、大きくため息をつくように声を出しても良い。 個の呼吸が自然に感じられ、 集中の邪魔にならなくなるまで続ける。
自分はどのように座っているか、 立っているか、横になっているか、 自分の姿を外から眺めていると想像する。
4)身体をスキャンする・自分のつま先を意識し、リラックスさせる。 つま先から完全に力を抜く。次に足を意識し、 足のすべての筋肉をリラックスさせる。 呼吸をしながら、 足の筋肉が解けていく様子を想像する。 この段階ではつま先と足だけを意識する。
何か違うことを考えてしまうかもしれないが、 心配はいらない。 それはごく自然なことだ。 考え事をしていることに気づいたら、 ただつま先と足に意識を戻し、 つま先と足の筋肉をリラックスさせる。
5)身体のスキャンを続ける・つま先と足がリラックスし、力が抜けて軽くなり、 楽になったら、意識を上に移動していく。 ふくらはぎを意識し、そして太ももを意識する。 呼吸をしながら、足の大きな筋肉がリラックスし、 力が抜けて行くのを感じる。
首まですべての筋肉をリラックスさせる。 ここで目指しているのはリラックスしながら 意識は明確な状態になること。 どこか明らかに力が入っているところがあったら、 その場所に呼吸を送ることを意識し、 力が抜けて行くのを感じる。
力が抜けて軽くなるのを感じる。 すべての(体の)パーツから完全に力を抜く。
達成感はポジティブな感情を発生させる
ドゥティ教授の新刊書では、 子育てやビジネスシーンでも役に立つ、 脳の仕組みと働きについて解説している。
特に小さな習慣をくり返し、達成することで、 自分がやりとげることができる人間であるという 達成感を生み出す効果は高いと言う。
<参考:ジェームズ・ドゥティ氏>
1喧嘩はするな、
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