2026/5/8

ストレスによるイライラや不安感、 不眠を緩和する「本神」。 頭痛やめまいにも効きます

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

ストレスによるイライラや不安感、

不眠を緩和する「本神」。

頭痛やめまいにも効きます

 
 
 
親指の幅を1寸、人差し指・中指・薬指を合わせた幅を2寸、人差し指から小指までを合わせた幅を3寸とする。

 

 
不調スッキリ! 毎日のツボ押し365 
 
中医学のエキスパートである鍼灸師の兵頭 明先生が、
 
ツボの効能や位置、効くメカニズムを解説します。
 
健康の土台作りに、不調改善に、
 
1日1分のツボ押しを習慣にしましょう。

 

 

本神(ほんじん):胆経のツボ

ツボ名の由来

 
 
「本」は本領、能力を指しています。
 
頭は「元神(げんしん・下部の「豆知識」1を参照)」
 
のあるところとされています。
 
 
このツボは前頭部にあり、
 
「元神」の本領と関係するツボであり、
 
 
その内側には脳があることから、
 
本神と名づけられています。
 
 
 
 
 


本神(ほんじん):胆経のツボ

 

 

ツボの場所

 
前髪際(ぜんはっさい・前髪の生え際)の上0.5寸、
 
 
 
神庭頭維(ずい)を結ぶ線の外側3分の1。
 
前髪際の位置が分からない場合は、
 
 
眉間から3寸(指4本分)上に
 
前髪際のラインを取ります。
 
 


刺激の仕方

両手の人差し指、または中指の腹を本神に当て、
 
垂直に5呼吸ほど押します。
 
これを3回繰り返しましょう。刺激を強くしたいときは、
 
垂直に押しながら指を回してもよいです。
 
 
 

効能・作用

 
頭痛、めまい、イライラ感、不眠、
 
精神不安、首やうなじのこわばり



1.局所作用として、頭痛、
 
めまいを緩和させる作用があります。
 


2.心を穏やかにして、精神を安定させる効能があり、
 
ストレスによるイライラ感、不眠、
 
精神不安などの症状を緩和させる作用があります。
 


3.胆経の経絡の流れをよくすることにより、
 
胆経が巡っている頚項部(首やうなじ)の
 
こわばりを緩和させる作用があります。
 
 


【豆知識】

1.「元神」は、道教の用語では人の
 
「真の精神・魂」を指すとしています。
 
 
また中国明代の李時珍による書物『本草綱目』では、
 
「脳は元神の府」であるとしています。
 


2.「神」という字のつく本神には、
 
神志(精神・意識・思惟・記憶など)を
 
調節する「調神(ちょうしん)」の作用があります。
 


3.本神のほかに「神」という字のつくツボには、
 
 
神堂(しんどう)などがあります。
 
 
 
これらのツボには、
 
本神と同様に心を穏やかにして、
 
精神を安定させる「調神」の作用があり、
 
認知症の鍼治療でもよく用いられています。
 
 


4.前髪際の上0.5寸の横のラインには、
 
 
本神が横一列に並んでいます。
 
 
 


ツボ取りに役立つ「同身寸法」
 

親指の幅を1寸、人差し指・中指・薬指を合わせた幅を2寸、人差し指から小指までを合わせた幅を3寸とする。

 

 

親指の幅を1寸、人差し指・中指・薬指を合わせた幅を2寸、

人差し指から小指までを合わせた幅を3寸とする。

 

 


ツボの探し方としては、
 
ご自身の指の長さや幅から位置を割り出す
 
「同身寸法」という方法が適しています。
 
“自分の体は自分で測る”という考え方で、
 
体格差などから一律に「cm」で表せないツボの位置も、
 
同身寸法なら測ることができます。
 
この連載では、しばしば「へその上3寸」といった
 
表現が出てきますが、
 
その際には上記の「同身寸法」を用いてツボを取ってみてください。
 
 
 
 
 

<参考: 兵頭 明 >