寒くなり「肩こり」に悩んでいる方も多いのでは?
原因は、意外なところにありました。
シドニー・アテネ・北京五輪で
水泳のチームドクターを務めた、
体幹深部筋研究の第一人者、
金岡恒治教授に肩こりのメカニズムと…
寒くなり「肩こり」に悩んでいる方も多いのでは?
原因は、意外なところにありました。
シドニー・アテネ・北京五輪で
水泳のチームドクターを務めた、
体幹深部筋研究の第一人者、
金岡恒治教授に肩こりのメカニズムと
改善法を教わります。
肩こり改善のカギは
“首のインナーマッスル”

首の骨の前にある厚さ数ミリの筋肉で、
首の骨を支え動きを滑らかにしています。
首のインナーマッスルのうち一番骨に近い所にあり、
首の骨の安定に特に重要な役割を担っています。

早稲田大学スポーツ科学学術院 金岡恒治教授:
骨に張り付いてるようなところにあって
外からは触れないんですけど、
これがきちんと働くことで首が良い動きを
できるようになるんです。
仰向けに寝た状態から起き上がる様子を
横からとらえたMRI映像で比較してみると・・・
頸長筋を使えている➡
顎をひいて頭を丸めながら起き上がっているので、
首の骨がしなやかに動くのが分かる
頸長筋を使えていない➡
顎から上がっているので、
頸椎がうまく曲がらず下の方で折れ曲がってしまう
金岡恒治教授:
頸長筋が働くことで7つある首の骨が
しなやかに動かせるようになるんです。
使えていないと棒を折り曲げるような動きになって、
折り曲げるところに負担がかかって
軟骨が減ったり関節が引っかかったり
痛みが出たりします。
首を動かすときに、
前側にある頸長筋がサボってしまうことで、
背中側にある筋肉や関節に
負担がかかり肩こりが生じてしまうのです。
頸長筋はなぜサボる?

現代人が頸長筋をうまく使えない原因として、
「亀首(かめくび)」があります。
首と頭が前に突き出し背中が丸まった姿勢で、
「猫背」に「首の前傾」がプラスされた状態を指します。
精神的ストレスやデスクワーク、
スマホに触る時間が長いなどでなることが多く、
この姿勢では頸長筋が固まり
働かずにサボってしまいます。
成人の頭の重さは体重の約10%といわれており、
体重50kgの場合は約5kgです。
首の上にまっすぐ乗っていれば5kgのままですが、
亀首で首を前に30度倒すと首への負担は
約15kgに増加。
60度では約25kgの負担がかかってしまうのです。
すぐにできる≪頸長筋チェック≫
「頸長筋」がきちんと使えているかどうか、
チェックする方法があります。

上を向いて頭を左右に振ります。
▼痛みを感じる
▼引っかかりを感じる
▼シャリシャリ音がする
いずれかにあてはまった人は、
首の関節が正しく動いていない、
頸長筋がサボっている可能性があります。
コメンテーター 杉浦太陽:
横にするときに「シャリシャリ」って
音がしますが、大丈夫でしょうか?
金岡恒治教授:
軟骨が減ってきて、
骨が擦れ合うような状態になってきています。
まだ間に合いますので、
頸長筋をうまく使うようにしましょう。
亀首改善 頭を正しい位置に
「肩甲骨クローズ」

【2】手のひらを外側に向ける
【3】ひじを後ろに引き下げながら
【4】肩甲骨を内側に寄せる
※2、3回繰り返す
※無理のない範囲で行なってください

金岡恒治教授:
ひじをなるべく後ろに、
肩よりも後ろを通しながら下げます。
肩甲骨の内側の筋肉を使うことで、
頭が後ろに下がったような姿勢をとることができます。
行なう頻度は時々でいいです。
「なんかちょっと変だな」というときに、ちょっとやる。
トレーニングというよりも、リセットするイメージです。
頸長筋を目覚めさせる
「にわとりエクササイズ」

【1】首の位置は変えず顔だけ前に出す
【2】首を元の位置に戻す
※朝に2、3回行う
※無理のない範囲で行なってください
金岡恒治教授:
肩の位置を動かさないように注意してください。
頸長筋で背骨を伸ばして鍛える
「あご引きおじぎ」

【1】イスに浅く腰かけ、背筋を伸ばし、あごを引く
【2】あごを引きながら、首➡背中➡腰の順番でゆっくり曲げる
【3】頭を床に向けるつもりで丸める
【4】逆の順番でゆっくりと体を起こし最後に上を向く
※2、3回繰り返す
※無理のない範囲で行なってください
金岡恒治教授:
これをやることで、首の動きが綺麗になる。
なめらかに上から順番にしなやかに
動かせることができます。
そうすることによって関節への負担が減り、
同時に筋肉への負担も減ります。
杉浦太陽:
これやりながらポキポキ言うんですけど、
大丈夫ですか?
金岡恒治教授:
できるだけポキポキ言わないように、
インナーマッスルをうまく使えた方がいいです。
ゆっくりと、首の奥を意識しながらやってみましょう。
何かをやって集中しているときに背骨が
丸まるのはやむを得ないと思うんですね。
それを戻す方法をちゃんと知っておいて、
時々戻してやるのがとても大事だと思います。
エクササイズをやって、
ぜひそういう姿勢をキープしていってほしいです。



