2025/11/8

ピラミッドは墓ではなく “神への階段”だった!? 【眠れなくなるほど面白い 図解 古代エジプトの話】

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

ピラミッドは墓ではなく

“神への階段”だった!?

【眠れなくなるほど面白い

図解 古代エジプトの話】

 
 
 
 
 
 

 

 

【古王国時代】

ピラミッドは王の神格化の形

 
 

現人神から太陽の化身、

そして太陽の息子に

 

古王国時代の大きな特徴は、

なんといってもピラミッドの建設です。

 

首都メンフィスの西にある砂漠段丘の墓地サッカラ、

ダハシュール、ギザ、その周辺に王墓が造られました。

 

第3王朝のジェセル王(ホルス名ネチェリケト)は、

エジプト最古の巨大建造物とされる階段ピラミッドを築きました。

 

階段状のピラミッドは、

「王は現人神(あらひとがみ)であり階段を通じて

来世へ昇ること(昇天)」を示すものでした

 

建設にあたったのは、

のちに賢人や医学の神として崇められるイムヘテプでした。

 

この階段ピラミッドは、

石材を使った不滅の象徴でもあり、

大きな建築革命でした。

 

 

 

第4王朝のスネフェル王の時代になると、

太陽神ラーの影響が強まり、

王は太陽の化身と考えられるようになりました

 

ホルス名に加えて「カルトゥーシュ」を初めて採用します。

 

カルトゥーシュは王の名のヒエログリフを曲線で囲んだもので、

装飾的な役割をしました。

 

また、スネフェル王は

四角錐状の真正ピラミッドの建設に成功し、

太陽の光の象徴としました。

 

 

第5王朝では、

王を「太陽神ラーの息子」とする

思想が強くなります

 

王と太陽神ラーとの結びつきを示すために、

ピラミッドに加えて、

同規模の「太陽神殿」も建設するようになりました。

 

この時代は、高級官僚の力が増大し、

逆に王の力は衰退していきます。

 

 

史上初、世界最大・

最古の石材建造物

 
 
 

ジェセル王の階段ピラミッド

 
 

 

スネフェル王の3基のピラミッド

 
 
 

メイドゥームのピラミッド

 

階段状を四角錐に改造。

おそらく建造が失敗し、現在の姿に。

 

 

 
メイドゥームのピラミッド

 

 

ダハシュールの屈折ピラミッド

 

表層が途中で屈折し、

真正ピラミッドへの移行段階を示す。

 

 

 
ダハシュールの屈折ピラミッド

 

 

メイドゥームの赤ピラミッド(北のピラミッド)

 

屈折ピラミッドでの教訓を活かし、

強固な岩盤の上に建設。

 

 

 
メイドゥームの赤ピラミッド(北のピラミッド)