2025/6/15

アーユルヴェーダは癒しじゃない?誤解だらけの“生命の科学”の本質とは

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

アーユルヴェーダは

癒しじゃない?

誤解だらけの

“生命の科学”の本質とは

 
 
 
 

現代の日本では、

「アーユルヴェーダ=癒しのトリートメント」

というのがイメージが一般的です。

 

オイルマッサージやハーブ療法が

リラクゼーションとして紹介され、

 

アーユルヴェーダサロンの施術を

”ヒーリング”と捉えている方も少なくありません。

 

 

しかし、

これはアーユルヴェーダの本来の姿とは大きく異なります。

 

アーユルヴェーダとは、

単なる「癒し」ではなく、生命全体を統合的に理解し、

健康と長寿を追求するための科学です。

 

 

アーユルヴェーダの本質は

「癒し」ではなく「生命の科学」

 
 

「アーユルヴェーダ」という言葉は、

サンスクリット語の「アーユス(生命)」と

「ヴェーダ(知識・科学)」に由来し、

 

直訳すれば「生命の科学」。

 

その目的は、

病気の治療というよりも、

健康の維持、病気の予防、

そして長寿の実現にあります。

 

アーユルヴェーダでは、

病気になる前の微細な変化に気づき、

食事・ライフスタイル・ハーブ療法を通じて

体質に合ったケアを実践します。

 

それによって、

ドーシャのバランスを整え、

自然な健康状態を保つのです。

 

 

なぜ「癒し」として広まったのか?

 
 

日本で「アーユルヴェーダ=癒し」と誤解されがちなのは、

アビヤンガやシロダーラといった施術が

“気持ちいい”という体感を伴うからでしょう。

 

 

確かにこれらにはリラックス効果がありますが、

本来は医師の診断に基づき、

身体や精神の調整を目的とした治療行為です。

 

 

「癒しのマッサージ」、

「医療行為としての処方施術」

 


つまり、

”気持ちよさ”だけを切り取って伝えたことで、

本質とは異なるイメージが独り歩きしてしまったのです。

 

 

アーユルヴェーダ・セラピストは

「診断」をしない

 
 

日本では、

セラピストがドーシャ診断をして

「あなたは〇〇体質」と言う場面が見受けられますが、

本来の診断は医師の専門領域です。

 

 

インドでは、

医師の診断に基づき、セラピストは施術を担当します。

 

診断・処方・施術、

それぞれの役割が明確に分かれているのです。

 

 

医師の肩書きに惑わされないこと

 

 

また、

アーユルヴェーダ医師=すべて信頼できる、

というわけではありません。

 

医師であっても、

実践経験が少なく、

形式的な知識しか持たない人もいます。

 

BAMS

(Bachelor of Ayurvedic

Medicine and Surgery)は、

 

インドの国家資格として現代医学と

アーユルヴェーダの両方を学ぶ医師資格ですが、

 

臨床経験や在り方が伴ってこそ、

本当の信頼に値するのです。

 
 
 

信頼できる指導者を見極める4つのポイント

 

1. 実際の臨床経験があるか?
どのような患者をどれだけ診てきたのか、経験の厚みを見る。

2. 伝統的な実践を日常に取り入れているか?
ディナチャリヤや食事法などを、自ら実践しているかどうか。

3. 理論だけでなく、実践的なアドバイスをしているか?
生活の中で具体的に取り入れられる提案をしてくれるか。

4. 生徒やクライアントに実際の変化を生み出しているか?
教えを受けた人の健康や生き方に変容が起きているか。

 

 

「肩書き」ではなく

「在り方」と「実績」を見る

 

資格を持っているからといって、

必ずしも信頼できるとは限りません。

 

 

本当に大切なのは、

 

  • その人がアーユルヴェーダをどう生きているか

  • 周囲にどんな影響と変化をもたらしているか

    です。

 

 

アーユルヴェーダは生きる智慧

 
 

アーユルヴェーダは、

「学ぶもの」ではなく「生きるもの」。

 


表面的な癒しではなく、

根本から生き方を整える叡智であるということを、

今一度見直してみてください。

 

 

あなたが選ぶべきは、

肩書きではなく、

その人の実践と在り方です。

 

  

<参考:>