2024/5/1
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いま日本に「足りないもの」の正体… じつは「人生がうまくいかない人」 には「理由」があった |
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いま日本に「足りないもの」の正体…じつは「人生がうまくいかない人」には「理由」があったなぜ組織の上層部ほど無能だらけになるのか、 張り紙が増えると事故も増える理由とは、 飲み残しを放置する夫は経営が下手……
東京大学史上初の経営学博士による 10万部突破のベストセラー
『世界は経営でできている』では、 「人生がうまくいかない理由」を、 日常・人生にころがる「経営の失敗」に見ていく。
日本には経営が足りない!
この国には、 経営が足りないのかもしれない。
経営が足りなくて、 何が困るのかと思う人もいるだろう。
『世界は経営でできている』では、 「仕事にかぎらず、恋愛、勉強、芸術、科学、歴史…… などあらゆる人間活動で生じる不条理劇は 「経営という概念への誤解」 からもたらされる」と主張される。
いったい、どういうことだろうか。
〈「飲食店で注文した品がなかなか出てこずに イライラする」場面だ。 こんなありふれた日常にも経営が潜む。
しびれを切らし、 ウェイターに「あの、 ○○を注文したはずですけど」とたずねる。
だが、「いま作ってますから」と 素っ気ない返事しかもらえない。
それから三十分以上経ってようやく○○ と対面できた頃には、 こちらも「つまみとして頼んだのに、 もうお酒も飲み終わったし、 いらないですよ」と嫌味になる。
この場面で我々(客)がウェイターに対して 怒るのは実は不合理だ。
責任が存在し
ぶつけているためである。〉 (『世界は経営でできている』より)
〈お次は、どこかから派遣されてきた役員が 「競争意識が足りない。 今度からは毎月
平均未満の人間はクビだ」と宣言した状況だ。
すでに大笑いされている方は鋭い。
この発言は論理的に根本から間違っている。
しかし、 こんな馬鹿なことを本気でやる会社がある。
恐ろしいことにむしろ多数派でさえある。
(中略) この集団は放っておけば一ヵ月で半分、 二ヵ月経てば四分の一、 三ヵ月すれば当初の八分の一になり、 これを繰り返せば逆・幾何級数的に あっという間に営業部隊は一人になる。〉 (『世界は経営でできている』より)
人生がうまくいかないのには理由がある『世界は経営でできている』では、 一見経営に関係のないテーマを取り上げ、 それらに経営を見出すことで、 誰もが人生を経営していることを示す。
経営=企業・お金儲け、というイメージを覆し、 経営とその思考をみんなのものにする必要がある。
誤った経営概念をもったままでは、 人生に不条理と不合理がもたらされ続ける。
つまり、「経営思考」を携えているかどうかで、 人生がうまくいくかどうかが左右されるともいえる。
〈経営するのは企業だけだと思い込むのは 無知と傲慢のなせる業だ。
学校経営、病院経営、家庭経営…… はどこに消えたのか。
むしろ世の中に経営が不足している ことこそが問題なのである。
現代の学校や病院や家庭が 不合理の塊なのは誰もが知っていることではないか。
また人類のさまざまな側面に関わる 広義の経営において、 利益・利潤や個人の効用増大が 究極の目的になりえないのも明らかだ。
比較的それらを重視する企業経営においてさえ、 本来それらは二次的な目的にしかなりえない。
結論を先取りすれば、
本来の経営は 「価値創造 (=他者と自分を同時に幸せにすること) という究極の目的に向かい、
中間目標と手段の本質・意義・有効性を問い直し、 究極の目的の実現を妨げる対立を解消して、 豊かな共同体を創り上げること」だ。
この経営概念の下では 誰もが人生を経営する当事者となる。
幸せを求めない人間も、 生まれてから死ぬまで一切他者と関わらない 人間も存在しないからだ。
他者から何かを奪って自分だけが幸せになることも、 自分を疲弊させながら他者のために生きるのも、 どちらも間違いである。
「倫」理的な間違いではなく「論」理的な間違いだ。〉 (『世界は経営でできている』より)
つづく「老後の人生を「成功する人」と 「失敗する人」の意外な違い」では、
なぜ定年後の人生で「大きな差」が出てしまうのか、 なぜ老後の人生を幸せに過ごすには 「経営思考」が必要なのか、 深く掘り下げる。
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