2024/4/28
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「すぐキレる子」の親には共通点がある… 心理カウンセラーが教える |
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「すぐキレる子」の親には共通点がある…心理カウンセラーが教える「子どものわがまま」の本当の理由子どもの感情に親が振り回されてはいけない「すぐキレる子」にはどう接すればいいのか。 心理カウンセラーの中島輝さんは 「親が否定的な言葉を繰り返すと、 子どもの自己肯定感はどんどん下がっていく。 まずは子どもの言動に理解を示して、 親も一緒に考える姿勢を示してほしい」という。
鉄則は「親が感情的にならないこと」「わが子はすぐキレてしまうんです……」 「できないとキレてしまいます」 といったご相談は多いものです。
そこで、 すぐキレてしまう子に対しての接し方を、 5つ紹介します。
①まずお母さん、お父さんが自分の感情をコントロールする子どもがキレたとき、 親のほうは絶対に感情的にならず、 冷静に対処するのが鉄則です。
難しいことですが、 キレているお子さんを目の前にしたときは、 まずそのお子さんではなく、 親御さん自身の感情のコントロールに 意識を向けることが大切です。
多くの場合、 「なんでキレているの?」 「どうすればいいの?」 とお子さんの感情をコントロールする ことばかり考えてしまい、 親御さん自身が感情のコントロールが できなくなっています。
まずは親が冷静になりましょう。
キレる感情は人間ならだれにでもある ②子どもに対して理解を示すキレること、 つまり怒りを感じることは人間として 自然なことなのだということを、 子どもに伝えてあげてください。
親御さん自身にも、 こころのなかでいい聞かせましょう。
キレる感情、 怒りの感情に対して受け入れる姿勢を もつことはとても重要です。
怒りに限らず、 感情というものは出てしまうものだということ。
そのことをきちんと子どもに伝え、 親御さん自身も理解をすることです。
怒りはみんなにある適切な感情だと受け入れましょう。
効果的な声かけは「いっしょに考えよう」③解決策をいっしょに考えるキレてしまった原因に対して、 「どうすればこの問題が解決するか、 いっしょに考えようか?」 と声をかけてあげましょう。
この声かけは、 実際によく親御さんに試してもらっているのですが、 とても効果が高い声かけの成功事例の1つです。
じつは、 子どもがキレると、 お母さん、お父さんもそれに反応して キレてしまうことがとても多いのです。
このとき、 いっしょに考える姿勢を見せることで、 お子さんも冷静になれます。
このように未来に視点を向ける質問が 効果的な質問です。
ぜひ試してみてください。
④ポジティブな言葉を伝える一般的にキレてしまった場合、 それを肯定的に受け入れて もらうことはまずありません。
受け入れてもらえなかった子どもは、 何かあればますますキレるようになるだけでなく、 自己肯定感は下がる一方です。
まずはキレたことを受け止め、 ポジティブな声かけをしましょう。
たとえば「怒ってキレてしまうことは、 だれにでもあることだよ」 「自分の感情をどうコントロールするか、 そのトレーニングだね」 「これからこの気もちを、 勉強(または部活やクラブなど)にどう転換できるか、 いっしょに考えよう」などと、 とらえ方のヒントを提示してあげましょう。
このように、 お母さん、お父さんが、 未来に役立つとらえ方を提案すると、 徐々にキレることが少なくなっていきます。
冷静になったときに原因を問いかける ⑤後日、キレたことへ理解を深める質問をするキレたその場ではなく、 時間がたって落ちついてから行うことです。
なぜキレてしまったのか、 その理解を深めるための質問をします。
たとえば「そういえばこのあいだ、 ○○のことですごく怒ったよね。
あれって、 なんだったんだろうね」 というふうに問いかけてみます。
冷静な状態で、 自分はなぜあんなに怒ってしまったのか、 原因の分析をするのです。
この問いかけによって、 キレるという症状がなくなっていきます。
種明かしをすると、 ここで紹介した5つの接し方は 「自己肯定感を上げる」方法でもあります。
どういうことかというと、 キレるお子さんをどうにかしようとするよりも、 親の対応や言葉かけで自己肯定感を 上げてしまったほうが効果的だということなのです。
片付けをしなくても叱り続けてはいけない次に、 わがままなお子さんを 自己肯定感が高い子どもに導く 方法を3つ紹介します。
①肯定的なフィードバックをするわがままなお子さんに対しては 否定的な言葉をかけず、 肯定的にとらえた言葉かけをすることです。
小学校の男の子の例です。 「片づけをせず、部屋を汚す。
片づけなさいといってもいうことを聞かない」 というご相談でした。
親としては「なんでこんなに散らかすの!」 「何度いったらわかるの!」 といってしまいたいところですよね。
でもそんな言葉かけを毎日繰り返していたら、 「ぼくは部屋を散らかす子、片づけられない子、 何度いってもわからない子」 という言葉のシャワーを浴びつづけ、 自己肯定感は下がる一方です。
そこで親御さんに「片づけて!」 と怒りたい気もちをこらえ、 「今日はたくさん遊んだね〜よかったね〜」 などといってもらうようにしました。
まずはその子の存在を肯定し、 次に行動を称賛するのです。
片づけの声かけは、その後というわけです。
子どもが「共感してもらえた」と感じればOK ②わがままをいったことに対して、理解を示す「なんで理解なんてしなくちゃいけないの?」 という声が聞こえてきそうですが、 これは理解を示すポーズでかまいません。
子どものわがままは一切聞かない、 とシャットアウトしてしまうのではなく、 わがままをいってきたら 「なるほど、そうか」 「うん、うん」 と聞くだけでOKです。
わがままを頭から否定せず、 フリでいいので「聞いているよ」 という姿勢を示すことが大事です。
子どもは共感してもらえたというだけで、 ここにいていいんだという 自己肯定感のきほんである 安心感(心理的安全性)が湧き出てきます。
親子共通の課題としていっしょに向き合う
③一緒に考える子どもはわがままをいうことで 自分の意見を伝えたいのです。 でもお母さん、お父さんとは考え方が違います。 だから対立したり否定したりするのではなく 「いっしょに考えてみよう」と提案するのです。 どちらか一方の課題ではなく、 親子共通の課題としていっしょに考えること。 これはアドラー心理学の 「課題の分離」という方法で、 子育てにも使えます。
たとえば「ゲームを毎日制限なくやりたい」 といい張るお子さんがいたとします。
「ゲームが楽しいのはわかるよ。 でもゲームに時間をとられて、 勉強する時間がなくなるのは困るよね。
勉強することは将来とても大切なことだから、 ゲームの時間をどうするか、 いっしょに考えてみようか」 などと話し合っていきます。
わがままの背景には欲求不満がある じつは、ここで紹介した3つの方法は、 ある万引少年の親御さんからご相談を受けて、 更生していった方法です。
わがままなお子さんというのは、 全員ではありませんが、 その背景に親御さんの愛情不足による 欲求不満があることが多いのです。
わがままをいうことで、 親の気を引きたい、 親に振り向いてほしいのです。
ですからこの3つの方法に加えて、 ことあるごとに愛情を示したり、 サポートする姿勢を示したり、 忙しくても親子の時間をもつように意識してもらうと、 より変化が早いでしょう。
子どもの承認欲求を いちばん満たしてあげられるのは お母さん、お父さんです。
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