2023/12/3

大量絶滅は「一定間隔で起こっている」 研究者で判明した〝次のXデー〟

 
 
 
 
 

大量絶滅は「一定間隔で起こっている」

研究者で判明した〝次のXデー〟

 
 

 

2億6千万年の間に恐竜が絶滅し、

大陸は分裂し、

人類は私たちの住む世界を急速に

そして不可逆的に変えてきました。

 

最新の研究によると、

これらの地質学的活動には地球の「鼓動」が

関係している可能性があることが判明しました。

 

この「鼓動」について、

海外の科学メディア「Science Alert」が

詳しく解説しています。

 

*Category:サイエンス Science *Source:

Science Alert ,NYU ,Science Direct

 

 

地球は2,700万年毎に

地質学的な出来事を繰り返している

 
 

 

火山活動、大量絶滅、プレートの再編成、

海面上昇など、地質学的な出来事の集まりは

「鼓動」を形成し、

2750万年周期というとてつもなくゆっくりとした

スピードで繰り返す可能性があると言います。

 

ニューヨーク大学の地質学者で

この研究の主執筆者であるマイケル・ランピーノ氏は

2021年の声明の中で次のように述べています。

 

 

 

Many geologists believe that geological events are random over time.But our study provides statistical evidence for a common cycle, suggesting that these geologic events are correlated and not random.

— 引用:NYU

 

 

訳:多くの地質学者は、地質学的現象は時間の経過とともにランダムに起こるものだと信じている。しかし、我々の研究は、これらの地質学的事象がランダムではなく、相関していることを示唆し、共通のサイクルを示す統計的証拠を提供します。

 

 

研究チームは、

過去2億6000万年間に起こった地質学的に

よく理解されている89個の出来事の年代について

分析を行いました。

 

下のグラフからわかるように、

これらの時代の中には厳しいものもありました。

 

地質学的に短いスパンで、

世界を変えるような出来事が8回以上も重なり、

壊滅的な鼓動を形成していたのです。

 

 

 

研究チームは論文に次のように書いています。

 

These events include times of marine and non-marine extinctions, major ocean-anoxic events, continental flood-basalt eruptions, sea-level fluctuations, global pulses of intraplate magmatism, and times of changes in seafloor-spreading rates and plate reorganizations


— 引用:Science Direct<cite></cite>

訳:これらの出来事には、海洋性および非海洋性の絶滅、大規模な海洋無酸素現象、大陸洪水玄武岩噴火、海面変動、プレート内マグマティズムの世界的なパルス、海底拡散速度の変化とプレート再編成の時期が含まれます。我々の結果は、地球規模の地質学的事象は概ね相関しており、2750万年周期で起こっていることを示唆しています。

 

 

 

地質学者は長い間、

地質学的事象の潜在的な周期を調査してきました。

 

1920年代から30年代にかけて、

当時の科学者たちは地質学的記録には

3000万年周期があると示唆していました。

 

また、1980年代から90年代にかけて、

研究者たちはその時点で最も年代が古い

地質学的事象を用いて、

鼓動の間隔を2620万年から3060万年と

推定しました。

 

そして同じ著者によって2020年末に

発表された研究では、

2750万年という期間が、

大量絶滅が起こるタイミングであることが

示唆されています。

 

また、シドニー大学の2人の研究者によって

2018年に発表された論文では、

この循環は約2600万年であると

結論づけられています。

 

 

アデレード大学の地質学者アラン・コリンズ氏は、

この最新の研究では、

研究チームが調査した事象の多くが因果関係、

つまり一方が他方を直接引き起こすものであり、

89個の事象のいくつかは関連していると説明しました。

 

例えば、

無酸素現象が海洋絶滅を引き起こす

などというものです。

 

一方、ランピーノ氏の研究チームは、

彗星の衝突が原因である可能性を示唆しており、

ある研究者はプラネット・ナインが

原因であると示唆しています。

 

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もし地球が本当に地質学的な

「鼓動」を持っているとしたら、

それはもう少し身近なことが

原因かもしれません。

 

 

「テクトニクスと気候変動の周期的な鼓動は、

プレート・テクトニクスとマントル・プルームの

力学に関連した地球物理学的プロセスの

結果かもしれないし、

太陽系と銀河系における地球の運動に関連した

天文的な周期によってもたらされているかもしれない。」

と研究チームは述べています。

 

では実際のところ、

次の「地球の鼓動」はいつくるのでしょうか?

研究者らによれば、

幸運なことに、

次の鼓動は2000万年後になるそうです。 

 

 

 

<参考:>

 

 

1喧嘩はするな、
2意地悪はするな、
3過去をくよくよするな、
4先を見通して暮らせよ、
5困っている人を助けよ、

 

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