2023/10/23
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タンパク質が 「がんや発達障害」の原因だった |
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タンパク質が「がんや発達障害」の原因だった……?フィットネスブームが続く昨今、 日々筋トレをする人にとって、 タンパク質は多めに摂取したいところ。
そんなタンパク質には、 実は科学者たちが見逃していた重大な要素が。
最近の研究にて、 生命の定義を揺るがすほどの 性質が新たに発見された。
Intrinsically Disordered Regions (天然変性領域)、通称「IDRs」と呼ばれる領域だ。
IDRsとは?これまで、 タンパク質は安定した立方体のような形状を作り上げ、 パズルのように他の生体分子と 組み合わさって生命活動を支える 役割を果たすと考えられてきた。
IDRsとは、 近年の研究で発見された 「固定された形状を持たずに変形する」 という特性を持つ、 上記のタンパク質の性質と異なるパーツのこと。
タンパク質の半数ほどを占めているものの、 変形するので他の生体分子と合致できず、 重要な機能は持たないとして、 しばらくは軽視されていたのだが、 国際共同研究チームの 最新論文よってこの説は逆転。
IDRsは、 むしろ細胞生物の重要な機能を 担っていることが明らかになった。
明らかになった、IDRsの重大な役割結論から言うと、 IDRsは細胞内の遺伝子の働きを 調整する役割を持っていたことが明らかになった。
研究チームは、 IDRsのうち、 細胞内のDNA構造や遺伝子の働きを 調整する役割を果たす「cBAF」という 複合体に着目。
cBAFの部分である ARID1AとARID1Bについての 研究を進めた結果、 IDRsはクロマチンの調整や 遺伝子の発現など、 全ての細胞における重要プロセスで 中心的な役割を果たしていたことが判明した。
そしてこの発見は、 IDRsがガンや神経発達障害に 関与することを示唆しており、 以前考えられていたよりも格段に 重要だったことを意味するのだ。
そして、IDRsは私たちの |
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