2022/7/18
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宇宙の不思議 生命体は火星で誕生した? |
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宇宙の不思議 地球上の生命体は火星で誕生した? 人間と言葉は切っても切れない関係にあり、 言葉という存在が人間としての存在意義を 高めています。 例えば私たちが普段使う日本語。 そのルーツを巡っては諸説あります。 考古学者や言語学者の間で考証が 行われているものの、 人工動態的、社会的および言語学的 因子が複雑に絡んでいるがゆえ、 今だに決着がついていません。 数千年前、大陸倭人と呼ばれる人たちが 中国大陸から朝鮮半島にかけての エリアを活動の拠点としていて、 その人たちは高句麗と関係が深いことから、 高句麗語が日本の姉妹語であると 考える言語学者もいます。 ちなみに、 2012年11月10日、 英科学誌「Nature」に掲載された 最新の研究報告では9000年前、 東は日本、西はシベリア、トルコに至るまで 広範囲にわたりトランスユーラシア語族が 日本語のルーツに関係していることが判明。 それを裏付ける事実として、 従来の放牧民仮説に代わる農耕民仮説が 新たに提唱されました。 日本人という枠組みを超えて、 さらに人間というアプローチから、 その本質や起源に迫る研究もすすめられています。 例えば、 東京薬科大学の山岸名誉教授は 微生物学的視点をもって生命の起源を 探る立場をとっています。 人類の歴史を辿っていくと アウストラロピテクスやクロマニョン人 といった原始人に辿り着くわけですが、 ある日突然アウストラロピテクスが 登場したのではありません。 もちろん、 それ以前の時代から系譜があり、 それを生物学的に解明しようというのが 山岸名誉の視点であります。 「生命がいつ、どのタイミングで誕生 したのか?」 を巡っては、 パンスペルミア仮説と呼ばれる仮説が 存在します。 山岸名誉教授は宇宙実験棟「きぼう」の 船外に微生物や有機物の入った試料を 取り付け、 細菌を宇宙空間に晒すという実験を行った。 もちろん、 国際宇宙ステーションのある空間は 真空状態であり、 また紫外線に加え、 地上の何百倍ものレベルの放射線による 影響も考えられる。 ところが、 そのような状況にも関わらず、 細菌は3年後も生き残っていたと言います。 パンスペルミア仮説はあくまでも「仮説」に 過ぎないのですが、 この実験結果は細菌が火星と地球間を 生きた状態のまま移動することは 可能であるというパンスペルミア仮説を 後押しすることとなりました。 一方、 生命の起源について生物学的に 解明しようという立場を取るのが、 ドイツのマックスプランク研究所の 宇宙物理学領域の研究グループです。 そもそも様々な物質が複雑に絡み合った 結果が個々の生命体です。 例えば、 人間の身体は炭素原子、酸素原子、 窒素原子、カルシュウム原子、リン原子、 カリウム原子などで構成されている。 基本的に真空の宇宙空間は、 摂氏マイナス270,45度という 超低温です。 その宇宙空間内を浮遊する塵もまた 冷たい。 その冷却された個体分子の表面上に 炭素原子が付着して結露が生じ、 アミノケテン分子と呼ばれる ポリグリシンモノマー異性体が形成され、 生命が誕生したのだということが、 この度マックスプランク研究所による 実験により証明された。 つまり、 人間の身体を構成する上で必要不可欠な アミノ酸であるが、 宇宙環境下で形成され得るのです。 これまでのところ、 アミノ酸は地球のように太陽に近い 場所でしか形成されないと 考えられてきただけに、 この知見が科学史上の大発見である ことは言うまでもありません。 その研究内容の詳細は、 2020年2月10日、 英科学誌「Nature Astronomy」の 電子版に掲載されました。 今から約46億年前、 小さな隕石同士の衝突によって 地球が生まれ、 生命体が生きていく上で必要な 条件が揃った後、 そこに生命体が誕生したというのが 定説でありました。 様々なアプローチによって、 これまでの常識が覆され、 生命体の火星誕生説が 普遍化される日は近いでしょう。 <参考:BEAUTY&ECOONE>
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