2018/10/26
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お互いに助け合って働くミネラル46種類の輪 |
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お互いに助け合って働くミネラル46種類の輪 トレ・エン・エンプラス セレニウム(Se) セレニウム(セレンとも言う)は、 20世紀後半に必須元素と 認められたミネラルで、 それまではむしろ 有毒元素と考えられていました。 体内にわずか1mgしか存在しない 極微量ミネラルですが、 強力な抗酸化作用をはじめとする さまざまな重要な働きがあり、 セレニウムの摂取量が低い人は がんや心疾患になりやすい ことが報告されて注目を集めるています。 セレニウムの働き <抗酸化作用> セレニウムは、体内の抗酸化酵素の一つ 「グルタチオン・プルオキシダーゼ」 の活性に必須のミネラルです。 活性酸素の一つである過酸化水素を 分解する働きがあり、 活性酸素が関係するさまざまな 病気や老化の進行を 防ぐのに役立ちます。 グルタチオン・ペルオキシダーゼの 抗酸化作用は、 特にビタミンEと一緒の時に高まります。 <有害金属の無毒化> また、 セレニウムは、水銀やカドミウム、スズ、 ヒ素などの有害金属と 体内で結びついて隔離し、 その毒性を発揮させないようにする 働きがあります。 例えば、 マグロなどの大型魚は、工業排水中の水銀が 食物連鎖で高濃度に蓄積されていますが、 体内に水銀とほぼ同じ量のセレニウムを 含むため水銀の毒性が打ち消されています。 <精子の活動> 精子のミトコンドリアにはセレニウムが含まれ、 精子の運動性を維持するのに重要な働きを しています。 セレニウムの不足で精子の奇形が起きる という報告もあり、 男性不妊症の改善に期待されています。 <インスリン様作用> セレニウムはインスリンに似た作用 (インスリン様作用)があり、 ブドウ糖を細胞内に取り込むドアにあたる 「グルコーストランスポーター4」 に作用するのではないかと考えられています。 動物実験では実際に血糖値が下がることが、 京都薬科大学の 桜井弘教授らの研究で確認しています。 <免疫機能の向上> 免疫抗体の産生や、 リンパ球のT細胞やNK細胞の働きにも セレニウムは重要です。 不足すると心臓病やがんになりやすい <心臓病①・・・心筋の障害> 中国東北部から南西部にかけての 低セレニウム地帯には、 「克山病」(ケシャン)という風土病があります。 心筋細胞のミトコンドリアの崩壊によって 心臓の筋肉が壊死してしまい、 心不全で死亡する率の高い病気です。 季節や年齢、 性別などによって発症に差があるところから、 セレニウム欠乏にさらに別の要素が加わって 発病すると考えられていますが 「白筋症」という家畜のセレニウム欠乏症 でも骨格筋や心筋の変性がみられ, また、点滴による 完全静脈栄養療法(TPN)で輸液中に セレニウムが欠乏した場合も 下肢痛や筋無力感、 心筋障害などがおこることが報告されています。 <心臓病②・・・心血管疾患> また、 土壌中のセレニウム濃度の低い フィンランド東部では、 心筋梗塞などの心血管疾患の 死亡率が世界的に 高いことが知られています。 セレニウムが欠乏すると、 抗酸化作用が低下し、 アラキドン酸の代謝バランスが崩れて 血小板の凝集能が高くなるなど、 動脈硬化が進行しやすくなります。 ただし、 同じセレニウム欠乏の心臓病でも、 中国の克山病では 冠動脈に病変はみられないことから、 フィンランドの場合は高脂肪食や アルコールの取り過ぎなども 影響していると考えられています。 <がん> セレニウムの摂取量が少ない人は、 セレニウムを十分にとっている 人に比べてがんになりやすいことが 報告されています。 セレニウムががんを抑制するメカニズムは まだ確定されていませんが、 抗酸化力や免疫力が高まることに加え、 セレニウム自身にガン細胞の増殖を 阻害する作用があるのではないかと 考えられています。 有効性と毒性の幅が狭い ガンへの薬理作用は毒性を発揮する ギリギリの量 セレニウムは必要量と中毒を起こす幅が 狭いミネラルで、 欠乏するとさまざまな病気の 引き金になる一方、 とり過ぎると中毒症状を引き起こします。 土壌中のセレニウム濃度が高い 中国の湖北省恩施地方では、 爪の変形や脱毛などが報告され、 また、 家畜のセレニウム過剰症 「アルカリ病」では、食欲不振、脱毛、 蹄の変形、歩行困難などがおこります。 ☆がんのセレニウム大療法 ただし、 がんの抑制にセレニウムを用いる場合は、 短期間の大量摂取が必要だといわれています。 セレニウム中毒は、 吐く息が硫黄臭やニンニク臭がしたり、 脱毛や爪の変形などで分かるので、 これらの症状に注意しながら行うことが 大切です。 セレニウムは残留性はなく、 摂取量を減らせばすぐに体内から 出ていきます。 大量摂取を長期間続けるのは大変危険です。 セレニウムの上手なとり方 よく使われる 「第六次改訂日本人の栄養所要量」で、 セレニウムの所要量は成人で 1日50㎍前後、 上限値は250㎍と設定されました。 セレニウムは、 魚介類(マグロ、ワカサギ、ニシン、ハマグリ等) 穀類(小麦胚芽、小麦ふすま、玄米等)、 野菜類(玉ねぎ、トマト、ブロッコリー等) などに多く含まれ、 日本人には主に魚介類や穀類から 1日約100㎎のセレニウムをとっているので、 不足の心配はないと言われます。 しかし、 魚介類のセレニウムは 水銀と拮抗しているため、 あまり有効に利用できません。 また、 魚をたくさん食べる日本人は 欧米人よりも 体内の水銀濃度が2~3倍も高く、 体内のセレニウムが水銀の無毒化に 使われがちなので、 その分、 抗酸化に働くセレニウムは減ってしまいます。 健康のためにはもっと積極的な セレニウムの確保が望まれます。 作物に含まれてるセレニウムの量は、 産地によって大きく異なります。 日本では、 酸性雨に含まれる硫黄や、 硫黄を含んだ化学肥料の 使用で、 土壌中のセレニウムが硫黄と 拮抗しやすくなっており、 作物にセレニウムが含まれにくく なっていると指摘があります。 がんや心疾患の予防には、 サプリメント(栄養補助食品)で セレニウムを補うのも一考です。 ビタミンEなどの他の微量栄養素の併用が セレニウムの毒性を緩和するので、 セレニウム単独でとるよりも、 総合タイプのサプリメントを選びましょう。 1喧嘩はするな、 2意地悪はするな、 3過去をくよくよするな、 4先を見通して暮らせよ、 5困っている人を助けよ、 あなたなら出来ます応援しています happy&smile by サロンデイレクターKai |
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