腹痛や下痢など
消化器症状を改善する
「陽綱」のツボ。
肝を整え黄疸を緩和する働きも
陽綱(ようこう):膀胱経のツボ
ツボ名の由来
「陽」は六腑を指し、
「綱」は統括することを指します。
陽綱というツボは、
胆兪というツボは部位的に六腑の背兪穴
(胃兪・三焦兪・大腸兪・小腸兪・膀胱兪)の
最上位にあってこれらを統括していることから、
陽綱と名づけられています。

ツボの場所
第10胸椎
棘突起(きょくとっき)の下の
くぼみにある
中枢(ちゅうすう)というツボの両側3寸
刺激の仕方
両手の親指の腹を陽綱に垂直に当て、
ゆっくり息を吐きながら少し強めに押さえていき、
息を吸うときに指を戻します。
これを左右同時に5回繰り返しましょう。
自分では押しにくいので、うつぶせになり、
誰かに親指の腹で押してもらうとよいでしょう。
効能・作用
黄疸、腹痛、下痢、消化不良、肋間神経痛など
1.肝気のうっ滞を改善し、
胆の機能を改善することにより、
黄疸を緩和させる作用があります。
2.肝気のうっ滞を改善し、
脾の機能を改善することにより、
腹痛、下痢、消化不良などの症状を
緩和させる作用があります。
3.局所作用として、
肋間神経痛の痛みを緩和させる作用があります。
【豆知識】
中国の明代の鍼灸古典『鍼灸大成』に
収載されている『百症賦』には、
「黄疸に陽綱、胆兪」という
組み合わせが紹介されています。
ツボ取りに役立つ「同身寸法」

親指の幅を1寸、
人差し指・中指・薬指を合わせた幅を2寸、
人差し指から小指までを合わせた幅を3寸とする。
ツボの探し方としては、
ご自身の指の長さや幅から位置を割り出す
「同身寸法」という方法が適しています。
“自分の体は自分で測る”という考え方で、
体格差などから一律に「cm」で表せない
ツボの位置も、
同身寸法なら測ることができます。
この連載では、
しばしば「へその上3寸」といった
表現が出てきますが、
その際には上記の「同身寸法」を
用いてツボを取ってみてください。
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<参考: 植木もも子 ・管理栄養士、国際中医師、国際中医薬膳管理師。>