2025/1/28

がん細胞の異常なミトコンドリアが免疫細胞を「乗っ取り」 免疫療法の効果を弱めるメカニズムを世界で初めて発見

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

がん細胞の異常なミトコンドリアが

免疫細胞を「乗っ取り」 

免疫療法の効果を弱める

メカニズムを世界で初めて発見 

岡山大など

 
 
 
がん細胞の異常なミトコンドリアが免疫細胞を「乗っ取り」 免疫療法の効果を弱めるメカニズムを世界で初めて発見 岡山大など
資料 岡山大学

 

 

 
冨樫庸介教授らは、
 
 
千葉県がんセンターなどと共同で、
 
がん細胞の周りの免疫細胞の
 
「ミトコンドリア」にDNA変異があり、
 
 
それががん細胞から移ってきた結果であることを、
 
世界で初めて明らかにしました。
 
 
 
そしてミトコンドリアの異常が原因で
 
免疫細胞の働きが弱まり、
 
がん免疫療法にブレーキを
 
かけていることを確認しました。
 
 
 

研究結果は23日午前1時(日本時間)に、

 

イギリスの科学誌「Nature」に掲載されました。

 

 

ミトコンドリアは細胞の中でエネルギーを作る

役割を果たしています。

 

 

研究チームは、

がん細胞を攻撃する「Tリンパ球」という

免疫細胞のDNA配列を調べたところ、

 

約40%にがん細胞と同じ変異が見つかりました。

 


変異した免疫細胞のミトコンドリアは

エネルギーを作る機能が低下し、

 

マウスの実験ではがん免疫療法が

効きにくくなったり、

 

いったん免疫チェックポイント阻害薬で

治療した後に、

 

6匹のうち4匹で再び腫瘍が

できたりしたことが確認されました。

 


このことから、

がん細胞が異常なミトコンドリアを

送り込んで乗っ取ってしまうことで、

 

免疫細胞の働きを妨げ、

免疫システムから逃れようと

していることが明らかとなり、

 

免疫療法の効果を弱めている

一因だと結論づけました。

 

 

研究チームは「がん細胞が生き残ろうとする

新しい仕組みを解明した。

 

今後、

ミトコンドリアをターゲットにした

新しい治療法などが期待される」としています。

 

  • 研究に15年 世界初、
    細胞の老化を抑制する遺伝子を発見
     
     
     
     
     

    <参考:資料 岡山大学>