2024/5/2
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呼吸こそ、 自律神経を直接コントロールできる手段! 肺と自律神経の密接な関わりとは |
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呼吸こそ、自律神経を直接コントロールできる手段!肺と自律神経の密接な関わりとはストレス社会と言われる現在、 多くの人が疲労感を抱えながら生きています。 睡眠不足や人間関係の悩み、働きすぎなどで、 体や心に負担がかかった結果、疲れやすく、 朝起きても体がだるく、 何をするにも億劫になるなど、 慢性疲労を抱えたまま生活をしている人が 非常に増えています。
中でも近年、 そのような疲労から自律神経を乱し、 体の不調を訴える人も多いように感じます。
自律神経のバランスを整える方法は様々ですが、 今回は、
自律神経の重要性そもそも自律神経とは何か。
自律神経とは、 意識的にコントロールできない体の 機能を調整している神経のことです。
心臓や腸、肺などの臓器は、 自分で意識的に 「動かそう」として動いているわけではありません。
これらが活動を続けられているのは、 全て自律神経のおかげなのです。
自律神経は、 呼吸、血液循環、体温調整、消化吸収、 免疫、代謝、内分泌などの 調整にも深く関わってきます。
もし自律神経が働かなかったら 心身は外部の環境変化に対応できず、 すぐに息絶えてしまうのです。
自律神経は 「交感神経」と「副交感神経」が バランスをとりながら働いています。
私たちの体は、 この2つの神経の両方が正常に 動いていなければなりません。
最近イライラすることが多いと感じる人は、 副交感神経が正常に働いていない 可能性があります。
自律神経のバランスの乱れは、 メンタル面だけでなく、 体の様々な部位の健康状態を 悪化させるので注意が必要です。
呼吸こそ、自律神経を直接コントロールできる手段!では、 自律神経のバランスを整えることの大切さを ご理解いただいたところで、 「肺」との関係についてお伝えしていきます。
肺が司っている「呼吸」は1日に 2万回以上も行われています。
実はこの呼吸こそ、 自律神経を直接コントロールできる手段なのです。
この呼吸も、自律神経の支配下にあります。 私たちが「呼吸するぞ」と意識しなくても、 寝ている時にも呼吸できているのは、 そのためです。
その一方で、呼吸は血液循環、 体温調整、免疫機能、消化呼吸などと違って、 意識的にその質を変えることができます。
ここが非常に重要なポイントです。
呼吸をする時に上下に動く横隔膜の周囲には、 意識しなくても呼吸ができるように 自律神経が密集しています。
ゆっくりと深く呼吸をすると、 横隔膜が上下に大きく動きます。
横隔膜の動きが大きくなればなるほど、 副交感神経の働きが高まります。
その反対で、 速くて浅い呼吸をしていると、 副交感神経の働きは低いままです。
つまり、 普段している呼吸をゆっくり深いものに変えていけば、 副交感神経のレベルが上がり、 自律神経のバランスを整えることに繋がるわけです。
また、 肺を収めている胸腔には「圧受容体」 という場所があります。
息を吐く時間が長ければ長いほど、 この圧受容体に圧力がかかり続けます。
専門的な話になりますが、 圧受容体には静脈の血流量を コントロールする働きがあり、 圧力のかかる時間(息を吐く時間)が 長ければ長いほど、 血流量が増え、 副交感神経の働きが高まる システムになっています。
すなわち、 ゆっくりと、深く、 息を吐く時間を長くすることが 副交感神経を高めるために、 もっとも効果的な方法なわけです。
以前お伝えした 「肺活トレーニング」をすると、 呼吸筋の柔軟性が回復し、 自然と深い呼吸ができるようになります。
その結果、 自律神経のバランスを効率よく 整えることが可能になるのです。
さらに、 深い呼吸をして肺胞にたっぷりの 酸素を取り込んでいけば、 肺そのものの機能も回復していきます。
すると、 肺の免疫力が高まり、 感染症や肺炎の予防も期待できるようになります。
そして、 その健康効果は「肺」だけにとどまりません。
肺の機能がよみがえり、 深い呼吸ができるようになると、 自律神経のバランスが整い、 免疫力アップのほか、 全身に様々な好影響を与えます。
是非「 肺活トレーニング」も活用しながら、 普段の呼吸を見直して深い呼吸を意識し、 呼吸から自律神経を整えていきましょう。
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