2020/5/10

八ヶ岳を巡る、聖なる水と歴史①

 
中山道最大の難関と呼ばれた
和田峠男女倉の黒耀水
 
 
 
 
 
 
人に関わらず、水はあらゆる生命に欠かせない
 
正に命の源です。
 
 
私たちは時に暮らしを形容する言葉として
 
「この土地の水に慣れてきた」
 
「個々の水は自分には合わない」
 
などという事があると思うが、
 
それだけ「水」というものは太古の昔から、
 
その土地に住まう者にとって重要な
 
選択肢の一つだったと思う。
 
 
八ヶ岳を巡る湧き水たちは、
 
魂が渇望する命の水です。
 
 
それゆえ有名無名を問わず、
 
八ヶ岳周辺の湧き水群を
 
訪ねては2Lペットボトルに汲めるだけの
 
水を頂いて来るのが楽しみの一つであるが、
 
今回はその中でも
 
お気に入りの和田峠近くにある、
 
男女倉の黒耀水をご紹介します。
 
 
長野県小県群長和町、
男女倉の中央にある
 
「黒耀の水広場」は、
中山道最大の難所と呼ばれた
 
和田峠・新和田トンネル脇にある
水くみ場です。
 
カーナビで設定すると
迷ってしまうので少々注意が
 
必要ですが
 
山麓地区にある
「黒耀石体験ミュージアム」
 
前の道を
 
新和田トンネル方面へ進んで行くと
案内表示が
 
出てくるのでわかりやすい。
 
黒耀石は約87万年前の火山活動が
活発だった
 
時代に噴火によって生まれた
天然のガラス質であり、
 
英語名ではオブシディアンと呼ばれています。
 
 
このような黒耀石は世界中にあり、
 
日本においても
 
約70ヶ所以上あると言われているが、
 
中でも
 
良質な黒耀石が産出される地の一つは、
 
ここ和田峠周辺の山々に眠る黒耀石です。
 
 
 
 
 
 
旧石器時代から縄文時代にかけ、
 
縄文人は良質な黒耀石を求め、
 
周辺の山々を探し歩いた
形跡が残されている。
 
 
この周辺では黒耀石を掘り出した
鉱山のような
 
大規模な遺跡が発見され、
 
砕くと鋭利な断面を利用し、
 
借りをする際の矢じりとして、
 
またはナイフのような役割を果たし、
 
金属を持たない古代人にとぃては
大切な物でした。
 
 
また、
 
この地で産出された黒耀石は
東北や近畿地方に
 
おいても発見され、
 
古代の人々が平和裏に交易をしていた
 
形跡も近年の研究で明らかになりました。
 
 
薄暗くなると、
 
月の灯りに照らされた黒耀石がキラキラと
 
輝く様子から、
 
いつしかこの周辺を「星糞峠」と呼ぶように
 
なりました。
 
 
現在では黒耀石の産出量も減り、
 
原産地の鷹山遺跡群・
 
星糞峠黒耀石鉱山は国定指定遺跡のため
 
立ち入りが許されていない場所もあるが、
 
雨や雪解け水が黒耀石を
 
含む山々によって濾過された湧水が
 
男女倉集落にあるのが、
 
黒耀の水です。
 
 
 
ここの黒耀水は腐らない水と
言われており、
 
ペットボトルの口ギリギリまで水を入れて
 
栓をすれば1ヶ月はゆうにもつ、
 
さらに黒耀石のもつ微弱エネルギー・
遠赤外線・磁力線によって濾過され、
 
硬度0,95という日本一の
 
超軟水度を誇る水は量も豊富で冷たく、
 
この水を求めてわざわざ遠方から
 
訪ねてくる人も多い。
 
 
ちょうど訪ねた際も軽トラックにタンクを
 
いっぱい乗せた
 
人がせっせと水を汲んでいました。
 
 
 
 
 
 
長野県上田市にある蔵元・信州銘醸では、
 
この水を使った「黒耀」という酒が
 
製造されているが、
 
それほどまでに人々を魅了する
 
湧水というわけであります。
 
 
 
実はこの周辺には、
 
まだあまり知られていない湧水も
 
存在しているが、
 
それについてはまた次回に、
 
黒耀石のもう一つの側面と共に
ご紹介いたします。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
1喧嘩はするな、
2意地悪はするな、
3過去をくよくよするな、
4先を見通して暮らせよ、
5困っている人を助けよ、
 
 
 
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