2023/9/28

「うな重」や「カレー」「素麺」は要注意 

 
 
 
 
 

「うな重」や「カレー」「素麺」は要注意 

「美人すぎる漢方薬剤師」が

残暑を乗り切る“理想の食べ方”を伝授

 
 
大久保愛(前)

大久保愛先生

 

 

まだまだ残暑が続く。

 

今年の夏は、

全国の平均気温が気象庁の統計開始以来最高だった。

 

季節の変わり目のこの時期は、

激烈な暑さだった夏の疲労が表れてくる。

 

そこで、

“美しすぎる漢方薬剤師”の

「愛先生」こと大久保愛さん(37)に、

体調を維持し残暑を乗り切るため、

避けたほうがよい食べ物や食べ方のコツ、

おススメの食べ物などを指南していただいた。

 

 

鬼門はウナギのタレ

 

 大久保さんは薬剤師であると同時に、

国際中医師、国際中医美容師の資格も併せ持つ。

 

国際認定資格である国際中医師資格とは、

中国での中医学の医師である「中医師」

に相当する知識を有する専門家

であることを認める資格。

 

さらに漢方・薬膳を始め医療と美容、

食事の専門家でもあり、

特に、食についての造詣が深い。

 

夏の体力維持に効果がある料理として、

真っ先に頭に浮かぶのはウナギのかば焼きだろう。

 

しかし、

「ウナギのかば焼きはタレが甘すぎるので、

否定的にとらえています。

 

ウナギそのものが悪いわけではないので、

白焼きならいいでしょう。

 

鬼門なのは、

かば焼きのタレとご飯です。

 

うな重には食物繊維がほとんどなく

栄養のバランスが悪いため、

血糖値が爆上がりしやすいのです。

 

血糖値が急上昇すると、

疲れが押し寄せてきたり、

集中力が低下するといった弊害があります、

 

 

 

お酢を飲む

 
 

それでも、

かば焼き、うな重は食べたいところだが、

「どうしてもという人には、

食べ方のコツがあります。

 

それは、最初に山盛りのサラダを食べること、

そして、血糖値の上昇を抑えるために、

食前20分くらいに大さじ1杯のお酢を

飲んでおくことです。

 

血糖値は食後1時間ほどで上昇のピークを迎えます。

 

それを抑えるため、

理想としては、

サラダを先に食べたり、

お酢を飲んだりしてから

ウナギを食べるといいでしょう。

 

あとは、

うなぎ屋さんの行き帰りにタクシーに乗らず、

小走りくらいの速足で歩くとか。

 

そんな軽い運動も大事です。

 

食後の血糖値の急上昇は、

体の糖化につながったり、

メンタルの安定を阻害したり、

ダルさを生じさせたりします。

 

昼食後に眠くなるのも同じ理由からです。

 

先ほどの速足と同じように、

家の中を掃除して動くだけで

血糖値は上がりにくくなります。

 

ウナギを食べてもいいけれども、

かば焼きだと糖質過多になるので、

サラダ、運動、お酢などで

ケア、リカバリーしたほうがいいでしょう」

 

“お酢を飲む”と言われてもなかなか

イメージが湧かないが……。

どんな飲み方があるのだろうか。

 

 

とんかつはアリ

 

ふつうのお酢を水で薄めてもいいし、

炭酸で割ったり、レモン汁を垂らしてもおいしいですよ。

リンゴ酢もいいですね。

あと、お酢とオリーブオイルを1対1で混ぜて、

塩やブラックペッパーを振るとドレッシングになるので、

自分で作ってサラダにかけるとか。

 

酢の物を作るのもお勧めです。

 

ウナギに関して言えば、たとえば、

きゅうりと和えた酢の物である

“うざく”はとても理に適っています。

 

うな重を食べる前に、

そうしたサイドメニューを注文するといいですね。

 

かば焼きの前に食べておくと

血糖値の急上昇を避けることができます、

 

ウナギとともに、

とんかつもサラリーマンに根強い人気がある。

 

油でこんがり揚げたとんかつも、

やはり避けるべきか?

 

「カロリーは高い料理ではありますが、

血糖値に関しては基本的に

キャベツが添えられているので、

食物繊維がゼロのウナギより

全然いいと思います。

 

しかも、豚肉はビタミンB1が摂れるので、

私は定食を頼むときは、

味噌汁を具材がたくさん入っている

豚汁に変更しています。

 

夏バテ対策にとんかつはアリだと思いますよ。

 

厳密にいうと、

高温調理した油は“エイジス”という

老化を促す物質がたくさん発生しているなど、

よくない点も散見されますが、

うな重やうな丼と比べると

栄養バランスは良いかなと考えます、

 

 

メリットがないレトルト食品

 

一方、

日本人の国民食・カレーにも注意が必要だという。

 

暑さを吹き飛ばすために

スパイスの利いたカレーを食べたいところだが、

 

市販の一般的なカレールーは

小麦粉と油がたくさん入っているので、

あまりよくありません。

 

そもそも、レトルトカレーには油が多い。

 

人間が摂らなければいけない

必須脂肪酸には、

オメガ3とオメガ6脂肪酸があるのですが、

その摂取比率が大切なんです、

 

オメガ3脂肪酸とオメガ6脂肪酸の比率は、

1対3くらいが理想的だそう。

 

しかし、

現代人は1対20くらいに偏っているそうで、

「体内で様々な炎症を抑える作用がある

オメガ3が相対的に足りていません。

 

炎症体質やアレルギー、

たとえば、エアコンのカビでくしゃみをしたり、

扇風機の前でむせていたりする人。

 

他には、あせもや湿疹、

頭痛や生理痛などが起こるとき、

オメガ3が足りておらず、

反対にオメガ6の割合が多いと

悪化しやすくなります。

 

“6”をなるべく控え“3”を摂ることを心がけていないと

その比率は崩れやすくなる。

 

“なんか調子悪いな”というときは、

その比率が崩れている場合が多いのです。

 

カレーそのものの油には、

オメガ6が多く含まれていて、

オメガ3は含まれていません。

 

だから炎症傾向に偏りやすい。

 

正直なところ、

レトルトカレーやカップラーメンについては、

栄養面を考えると、

何を目的として食べる料理なんだろうと

思ってしまいますね。

 

空腹を満たす以外にメリットが見当たりません、

 

 

夏の風物詩は要注意

 

一方、

夏といえば風物詩であるスイカや素麺、

冷やし中華をよく食す。

 

だがこれも実は要注意なのだという。

 

「素麺や冷やし中華などの麺には

タンパク質やミネラルはほとんど含まれていません。

 

ほぼ糖質です。

 

タンパク質やビタミンB群、

ミネラルが足りないと体が動かなくなるので、

“夏の風物詩”は要注意と言えます。

 

対策としては、

冷やし中華にゆで卵を2つ追加したり、

豚汁や、豆腐を合わせるといった

ひと工夫があるといいでしょう。

 

タンパク質をプラスして、

麺単体で終わらせないことが大事です。

 

そばや素麺の場合は、ミョウガ、たくあん、

生卵、納豆などを入れて白出汁をかけて混ぜる。

 

そういう食べ方を試してみてはいかがでしょうか。

 

その組み合わせなら食物繊維も摂れますし、

血糖値の急上昇はないはず。

 

そばには小麦粉がゼロに近いものも

あるので探してみてください」

 

 

大久保愛5

大久保愛先生

 

 

炭酸水に酢を入れて

 

仕事中のコーヒーやエナジードリンクは、

気分転換になり集中するために

必須だという人も多くいるが、

 

コーヒーやエナジードリンクを

午後4時以降に飲むと、

カフェインの影響で睡眠の質を悪化させてしまいます。

 

集中力が向上するのは飲んだ瞬間だけで、

あとは次第に落ちていってしまうのです。

 

睡眠の質が低下すると翌日もダルさが残ります。

経口補水液やスポーツドリンクも

糖質過多なので体がダルくなりがちですね。

 

水分補給はとても大事ですが、

スポーツドリンクばかりに

偏らないようにしてください。

 

むしろ、

カフェインの入っていない麦茶や

ルイボスティー、ローズヒップティー、

さらにハイビスカス茶や杜仲茶などを

飲む方が健康的です。

 

特に杜仲茶は、

胆汁の分泌を促します。

胆汁の分泌が促されると、

脂溶性の栄養素の消化吸収を

助けてくれるんですね。

 

脂溶性の栄養素とは、

ビタミンD、A、K、E、コエンザイムQ10などです。

 

これらは疲れを残さないためにも大事。

 

脂溶性の栄養素を吸収できないと

免疫の低下にもつながります。

 

だから杜仲茶を選ぶとか、

抗酸化作用の高い

ルイボスティーを摂るのがおススメです、

 

さらに、

愛先生は意外な水分補給の

方法を伝授してくれた。

 

水に梅干しを入れて、

焼酎のお湯割りのように梅干しをつぶして飲む。

 

あるいは、

炭酸水に酢を入れてハイボールの

代わりにして飲む。

 

お湯に梅干しでも構いません。

 

これが夏バテ対策になります。

 

余談ですが、

お酒が入ってなくても気づかない人が

半分以上いると思います(笑)。

 

梅干しが入ると塩味が加わっておいしいですし、

焼酎を割ったと思って飲んでもらえれば。

 

 

 

<参考:大久保愛先生>

 

 

1喧嘩はするな、
2意地悪はするな、
3過去をくよくよするな、
4先を見通して暮らせよ、
5困っている人を助けよ、

 


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