2024/10/17
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【ブッダに学ぶ人間関係で 荒れない8つの方法】 「よりどころとは実は不安の源」 と知ることが大切!② |
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【ブッダに学ぶ人間関係で荒れない8つの方法】「よりどころとは実は不安の源」と知ることが大切!②後編❺ 〝良い言葉〟は自分に戻ってくる「自分も相手も苦しめない言葉を使って話そう」言葉は、人に勇気を与え成長させる力もあれば、 人を深く傷つけ、生きる気力を奪う力も持っています。
言葉には物事や感情を相手に伝える ツールとしてだけでなく、 もっと強く深い力があるのです。
ブッダは、 「人は生まれると口に斧が生える」と言いました。
悪意のある言葉を口にすれば、 その斧で相手を傷つけてしまいます。
その一方で、その斧は自分自身にも向かい、 自分自身の心をも苦しめてしまうのです。
さらにブッダはこう言っています。
「自己を苦しめず、 他人を傷つけない言葉のみを語れ」と。
口の中の斧を振り回さない、 穏やかでやさしい言葉を使えば、 相手を傷つけないだけでなく、 自分自身にも苦しまずにすむのです。
・ご機嫌になるヒント
「自分自身が欲しい言葉を使って 相手をほめましょう」
自分が「言われたら、 うれしい」と思う言葉を積極的に使いましょう。
良い言葉は、 いずれあなた自身のもとに返ってきます。
❻ “これさえあれば”というものを作らないよりどころとは実は不安の源ブッダは、 こだわることのない清らかな行いをすることを 理想としています。
「こだわり」とは、「よりどころ」と 置き換えるとわかりやすいでしょう。
どんなことでも話せる友人や、 打ち込める仕事、お気に入りの場所、 ストレス発散のための趣味など、 私たちには穏やかに暮らすための 「よりどころ」がたくさんあります。
しかし、それらはずっとそばにあるものでしょうか。
友人は遠くに行ってしまうかもしれませんし、 職場環境は変化していくでしょう。
「これがないと困る」というものがあればあるほど、 それがなくなったらと考えたときの 不安は大きくなってしまいます。
自分の清らかさのみを「よりどころ」とし、 それに沿って行動するべきだ、 とブッダは言っているのです。
・ご機嫌になるヒント
「何にもない、 ことの豊かさを感じられる感性を持とう」
何の刺激もない空間こそ豊かさのあふれる場所。 何もないことに幸せを感じられる心を養いましょう。
❼ 良くも悪くも〝聞き流す〟「他人の言葉に一喜一憂してはいけない」人にほめられても、けなされても、 心は揺さぶられるものです。
ブッダは、 人が言葉を尽くしてほめたり、 そしったりしてきても、 大きな柱のように泰然として、欲を持たず、 自分の心が揺れるのを静かに 鎮めている人こそ「聖者」であると述べました。
他人の言葉に一喜一憂していては いけないと戒めているのです。
ブッダのほめ言葉に対する考えは 重要です。
ほめられることは快感です。
人の心は快感が好きですから、 快感を得ようとして、 他人の目ばかりを気にするようになります。
ほめられ続ければ 「自分は偉い」と思い込むようになり、 一方でほめてもらえなければ 「どうして認めてくれないのか」と 焦りが生じます。 いずれにしても、心が乱れてしまうのです。
・ご機嫌になるヒント
「そうかしら? で聞き流す習慣を身につけて」
同じことをしても、ほめてくれる人もあれば、 けなす人もいます。
他人の言葉を聞くことは大切ですが、 それに振り回されないようにしましょう。
❽〝怒り返さない〟のが平穏のコツ怒りに怒りで返すのは「悪」。自分の中の怒りに打ち勝とう他人が強い口調で何かを言ってきたら、 ついついこちらも熱くなってしまうものです。
しかし、これは「悪」だとブッダは言います。
怒った人に対して怒り返す人は、 いっそうの「悪」を成していることになり、 もし、それをしないように我慢できれば、
自分と相手、
両者のためになることをしているといえるのです。
これをブッダは 「勝ちがたき戦いに勝つ」と表現しています。
怒りの感情は「この人は間違っている」 という思い込みや決めつけから始まります。
相手が悪人だと決めつけた状態で 話し合ったとしても、 何も生み出せないことをブッダは知っていたのです。
共通項がまったくないと思われる人たちとでも、 まずは先入観を捨て、 ゆっくり落ち着いて話し合うことが大切です。
・ご機嫌になるヒント
「まずは、ごめんでクールダウン」
相手が怒っているときに怒り返すのはNG。 意見があるときには、 一旦クールダウンしてから、 静かに話しましょう。
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