ニュースレター

2024年 8月 2日発行
枕草子の作者、清少納言

「枕草子」は「源氏物語」と並んで

平安時代に生まれた二代女流文学として

有名です。


「枕草子」は華やかな平安時代に書かれた

随筆で、作者は清少納言です。



清少納言の生きた時代背景



清少納言が生きた10世紀(960年代)から

11世紀初頭は平安京が文化的に

最も反映していた時期で、

この時代は文学、詩、絵画、建築が

非常に発展し、

女性作家たちによる日記文学が

開花した時代でした。



清少納言の生い立ち



清少納言は今から千年以上前の

西暦966年ごろに生まれたと言われています。

本名、子供の頃の名前は知られていません。


”清少納言”という名前は大人になってから

仕えた宮中での女房名、

いわゆる通名だと言われています。


“清”は父親の性である”清原”由来のようで、

”少納言”は官職名の「少納言」に由来するようです。


現代では語呂の感じから「せいしょう・なごん」

と発音されることが多いと思いますが、

本来は「せい・しょうなごん」と区切って

発音するのが正しいようです。


981年、清少納言は16歳の時に陸奥守・橘則光と

結婚します。


ずいぶん若い年での結婚ですが、

当時はこれが一般的だったようです。


翌年の981年には長男・則長を授かっています。


初めての子育てはとても大変だったようですが、

小さな子供が見せる表情や行動を愛おしいと

想い、感動していました。


後に「枕草子」の中でこれらの思いを綴っています。


しかし父の元輔が死去したのち、

あまり感性がそぐわなかった夫の則光とは

離婚してしまいました。



宮仕えと出合い


父を亡くし、

則光と別れた清少納言は宮仕えをしたいと

思うようになります。


宮仕えとは身分の高い人の身の回りの

世話や学問、稽古の相手をしたりする

仕事です。


993年頃、

願いがかなって関白・藤原道隆の娘・定子

に仕えることになります。


定子は一条天皇の后でした。

清少納言の父・清原元輔は歌人として

有名な人物でした。


その父の娘として彼女も歌人としての

才能を高く買われており、

宮中でも有名になっていきました。


この宮仕えの期間に身の回りのあらゆることを

したためるようになっていきます。


これらの書き物が後の「枕草子」の

元になったと言われています。



幸せな時との別れ



清少納言にとって宮仕えは輝かしく幸せな物でした。

しかし、その幸せは突然崩れます。


995年4月、

関白・藤原道隆の死をきっかけに次の関白を

巡って権力争いが勃発します。


その争いの中996年、

定子の兄・藤原伊周が花山法皇(第65代天皇)

に弓を引くという事件が起こり、

左遷され朝廷を去ります。


父の藤原道隆、兄の伊周をなくした定子は

宮中での地位が揺らぎ始めます。


999年には一条天皇と定子に男の子が生まれ、

定子の立場も安定してきたと思われました。


しかし、関白・藤原道長が12歳の娘・彰子を

一条天皇の后にし、

定子のを名ばかりの皇后にすることで

権力を自らに集めようと画策し、

その通りになってしまいます。


ちなみにこの彰子仕えることになるのが、

「源氏物語」の作者・紫式部です。


1000年の12月、

定子は第3子を出産しますが、

難産の為、亡くなってしまいます。

一説によりますと、

藤原棟世と再婚し、摂津に住んだと言われています。


その後、宮仕えの頃からの書き溜めていたものと、

新たに定子との思い出などを書き記し「枕草子」を

書き上げました。



清少納言と紫式部




清少納言と紫式部は同じ平安時代に

宮廷に仕えた女流歌人として有名ですが、


実は二人は接したことはなかったと

言われています。



清少納言は定子がなくなった1000年に

宮仕えを辞め宮廷を去り、

紫式部が宮仕えについたのは1005年と

言われています。

接したことはありませんが、

紫式部は清少納言の事を知っていたようで、

著書「紫式部日記」の中で清少納言を

痛烈に批判しているようです。


また、清少納言も紫式部の夫の衣装を

けなす文章を書いたことがあるとか。


2人が宮廷で接していたらどんなドラマが

生まれていたのか、

歴史に「もしも」はありませんが。

もしそうなっていたらまた別な作品が

生まれていたのかもしれません。




<参考:>




1喧嘩はするな、
2意地悪はするな、
3過去をくよくよするな、
4先を見通して暮らせよ、
5困っている人を助けよ、




あなたなら出来ます応援しています

happy&smile by サロンデイレクターKai

ホームページ
美容室 Happy&Smile-トップページ (p-kit.com)




フェイスブック

https://m.facebook.com/happyandsmilehairsalon

ブログ

https://happy-smile.p-kit.com/userblog/index.php?id=132468