ニュースレター

2020年 9月 4日発行
2019年7月から11月までの数か月にわたり、

ブラジルにアマゾン川流域にて大規模な

森林火災が頻発した。


それに伴い被害は長期化。

2018年の同時期に比べ、1,5倍のスピードで

日本の九州に相当する森林が焼失した。

ブラジル国立宇宙研究所(INAP)が2020年7月に

発表したデーターによると、

アマゾン流域における2020年1~6月の

森林破壊面積は観測を開始して以来、

最大となる3千平方メートルを更新した。

森林火災の原因をめぐっては、

ボルソナロ政権のもとで行われている大規模な

森林開発や、気候変動に伴う干ばつの増加など

複数の因子が関与している。


ここで注視すべきは、アマゾンの熱帯雨林に

おけるCO2排出量だ、

センサーを搭載した航空機をアマゾン川流域の

上空に飛ばし、温室効果ガスの測定を

定期的に行うブラジル国立宇宙研究所の

ルシアナ・ガッティ教授率いる研究グループ

によると、

アマゾンの熱帯雨林のうち最大5分の1に

相当する地点において、

CO2排出量が吸収量を上回っているという。

地球温暖化の問題が取り沙汰される以前の

1980年代や1990年代では、

アマゾンの熱帯雨林は炭素にとって強力な

場所でもあった。

しかし近年の森林開発の結果、

CO2の吸収能力が減退し、その分、

大気中への放出が促されているのが現状である。

降水量が多い年でさえもそのような傾向が

見られることから、

同研究グループは警鐘を鳴らしている。


なお、

これはアマゾン下流域のみにおいて観測され得る

現象ではない。

アフリカの熱帯雨林でも顕著であるという。

英国のリーズ大学の研究グループは、

熱帯雨林が広がるアフリカ11ヶ国、244地点にて、

炭素の吸収状況の実態を探るべく現地調査を実施。

その結果、

原生林が数多く存在するアフリカの熱帯雨林では、

2015年までの30年間において、

1ヘクタール当たり年間0,66トンと、

比較的安定した状態が保たれていたことが判明した。

その研究内容の詳細は、

2020年3月4日、英科学誌「Nature」の

電子版に報告された。



さて、熱帯雨林が広がる両大陸において、

このような差が出たのはなぜか。

考えられる原因はやはり、

冒頭でも指摘したアマゾン流域で進められている

森林開発であろう。

少なくともアフリカには数十年にわたる変動は

見受けられない。

とはいえ、

安心はしていられない。

アフリカの熱帯雨林にて集中モニタリングを

実施したところ、2010年以降、

アマゾン流域ほどではないにせよ、

干ばつ、森林の変化などの因子に基ずく

統計モデルにより、その傾向が示される結果となった。

さらにその調査を通じて、

アフリカの熱帯雨林でも将来、

CO2の排出量が吸収量を上回る事態へと

発展する可能性がほのめかされた。



地球はその7割画海、残り3割が陸地である。

そして、陸地の3分の1、つまり地球上の1割が

森林でしめている。

国連機関である食糧農業機関(FAO)が

2010年3月に公開したデーターによると、

世界の森林面積は約40億ヘクタールと報告されている。

ちなみに、人類が農耕生活を営む前、

つまり今から数百万年も前には60~70億ヘクタールの

森林が存在していたと言われている。

いかに人間が森林を伐採してきたかが伺われる。



温暖化の進行が顕著になり始めた1990年代、

この地球上に存在する熱帯雨林には、

これまで人手が加えられてこなかった原生林が

少なからず存在し、

そしてその原生林みは多様な生態系が生息している。

地球温暖化が急速に進行する中で、

アフリカ大陸の熱帯雨林はまさに我々人類にとっての

最後の砦とも言える。



とはいえ、

地球上の森林がCO2吸収量に関してピークを

迎えたとして結論を出すのは時期尚早だ。

実際、

リーズ大学の研究調査では、

北半球の陸地を考慮の対象としていない。

熱帯雨林以外にも、スギやヒノキなどの針葉樹は

CO2吸収能力が高く、

貴重な炭素吸収源となっているはずである。

したがって、

針葉樹が広がる北米やシベリアでの現地調査を経て、

最終的な結論を下す必要がある。






<参考:BEAUTY&ECOONE>




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