| 地球はこうして誕生した
地球誕生の歴史は約５０億年前にさかのぼる。
ピンと来ないかもしれないが、ビックバンから
約９０億年後のことである。
今から１３８億年前、宇宙空間で突然起こった
爆発的出来事をきっかけに、その場は瞬く間に
高温・高密度から低温・低密度の状態へと切り替わった。
ビックバンとほぼ同時期には宇宙最古の星
「メトシェラ」が誕生した。
ビックバンより水素やヘリウム等の原子が1点に集まり、
核融合によりさらに圧縮され、内部のエネルギーと
放出するエネルギーの均衡が保たれた時、
その星は宇宙空間に姿を現した。
旧約聖書に登場する最も長寿な人物に由来するとも
伝えられるその星の存在については、
すでに米国のアリゾナ州立大学をはじめ、
世界の数々の研究グループにより証明されている。
織姫と彦星の七夕伝説で知られる天の川は、
その後に続いて、今から１３０億年前に誕生した。
地球が誕生するずっと昔の出来事である。
夏に夜空において南北に横切るように存在する
雲上の光の帯を見かけたことはないだろうか。
これがいわゆる「天の川」と呼ばれるものである。
その呼び名はあくまでも東アジアの神話に
基づいた物に過ぎない。
英語で「milkyway」というように、ギリシャ神話では
天の川は「乳」と呼ばれている。
地球が生まれる１億年前、太陽が誕生した。
地球に最も近い位置にあり、宇宙空間に存在するあらゆる
恒星の中で地球から観測することができる恒星の一つです。
その直径は数光年にも及び、地球の１０９倍に
相当するとされている。
太陽の中心部の温度は１６００万度であり、
激しい核融合の結果、膨大な量のエネルギーが
生み出されている。
核融合の結果生み出されたエネルギーが地球に
降り注ぐことで、昼と夜という我々生命体の根幹をなす
生活リズムが形成されているのは言うまでもありません。
そして今から４５億年前、我々の住まいである地球が
誕生した。
ケイ酸塩と金属主体の塵から成る微惑星同士による
幾度にわたる衝突合体の繰り返しによって誕生した
のが地球の始まりである。
その後、数百年の年月をかけて数十個から成る
惑星へと成長した後、さらに原始惑星同士の衝突合体
によって現在のような外見の地球へと変貌を遂げた
のです。
誕生から１億年までの間はまさに地球にとっての
激動の時代であり、その期間において塵から惑星へ、
微惑星から原始惑星へと変化し、
そして最終的に今日の姿となったわけです。
地球が誕生して間もないころ、その周辺で
「ジャイアント・インパクト」と呼ばれる原始惑星の
大衝突が起きたとされている。
月の誕生の瞬間である。
とはいえ、月の誕生を巡っては、塵の集合体として
地球とともに作られたとする前途の説のほか、
地球の傍を通過した小天体が地球の重力に引かれて
形成されたとする説、
地球と小天体との衝突により互いの破片が集まって
形成されてとする説等、様々な説が囁かれており、
真相は闇に葬られている。
今でこそ数々の生命体が息づく太陽系において
唯一無二の存在としての地球がまかり通っているが、
最初から生命体が住めるような場所であったという
わけではない。
誕生当初の地球の内部は約5000度の鉄で満たされていた
にもかかわらず、非常に冷たかったという。
その後、微惑星の度重なる衝突により熱が発生し、
表面温度が上昇。
やがて表面が溶け出し、深さ１００㎞ほどのマグマオーシャン
が生み出された。
俗に「マグマの海」とも呼ばれ、今日の海の基礎を築き上げた。
やがて微惑星の衝突が減少し、地球の表面温度が
低下した。
地球表面から放出された大気中の水蒸気が雨となり、
地表に溜まった末、海が形成された。
海の中では水を媒介とする化学反応が起こり、
有機物から有機化合物を合成可能な環境が
生み出された。
そして有機物とアミノ酸との化学反応の結果、
地球上初の生命体が誕生した。
その生命体は単一の細胞で出来た単細胞生物であり、
酸素を使わず、塩化水素のみを取り入れて生活を
していたと伝えられている。
その後、環境と共に進化を遂げながら、光合成物、
真核生物、多細胞生物・・・と、多様な生物が
次々と出現した。
約5億4千万年に起きたカンブリア爆発をきっかけに、
節足動物息や脊椎動物といった今日の地球上の
現存する生き物の原型が登場した。
脊椎動物から発生して魚類、両生類、爬虫類が出現した。
当初、哺乳類は胎生ではなく、卵で子供を産んでいたが、
恐竜の全盛期時代に胎生で子供を産むスタイルが
確立された。
その後、恐竜の絶滅とともに、５本指による器用な
手捌きと頭脳明晰さを特徴とする我々人類の
共通の祖先、霊長類が誕生した。
＜参考：BEAUTY&ECOONE＞
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