ニュースレター

2019年 11月 16日発行
地球環境は今・・・


地球温暖化は1990年以降、急速に進行している。

気候変動に関する政府間パネル(IPCC)は4年に定めた

第5次評価報告書において、最も気温が上昇する

RCP8,5シナリオで、21世紀末の世界平均気温が

21世紀初頭に比べ2,6~4,8℃上昇するという予想を

打ち出している。


近年におけれ気候変動に伴い、世界各地では

異常気象が続いており、今年の7月、欧州では

40度を超える酷暑を記録し、観測史上最も暑い

月を更新した。

また、アメリカ」やブラジル、バングラデッシュでは

大洪水に見舞わられ、日本国内でも30度を超える

熱帯夜が続いた。

南太平洋諸国では温暖化に伴う海面上昇により、

水没のききに晒されている。

さらに、北米ではハリケーンも年々巨大化しつつある

現状です。

これらの気象状況と温暖化との関連を指摘する

科学者は多く、米国のローレンス・バークレー国立研究所は、

ハリケーンに伴う降水量は地球温暖化tp共に増加し、

熱帯低気圧に伴う雨量が最大で30%増加する恐れが

あるとして警鐘を鳴らしている。

今後、地球全体の気候が目まぐるしく変化した場合、

気象のみならず、熱帯性の感染症の蔓延、農作物の

品質低下、漁獲量の減少、食糧難による紛争の多発など、

悪連鎖により多方面への影響が懸念されている。


その年の気象の傾向を予測する上での指標となり得るのが

「エルニーニョ」「ラニーニャ」とと呼ばれる気象現象である。

エルニーニョが発生した場合、7~9月における台風の

発生数が平年よりも少ない、夏に発生した台風の中心気圧が

平常時よりも低い、秋の台風が長寿化するといった

特徴がみられる。

オーストラリアの国立研究機関の豪連邦化学産業機構

(CSIRO)のウェンジュ・カイ氏によると、温暖化の最大の

原因である温室効果ガスが増え続けた場合、エルニーニョ・

ラニーニャ現象が10年間に1回のペースで起こり得るという。

とはいえ、エルニーニョ・ラニーニャ現象と地球温暖化との

関連性について、現時点においてその科学的根拠ほ

示されていない。



そんな中、米国のポートランド州立大学の研究グループは、

エルニーニョ現象に加え、インド洋熱帯域において

5~6年に1回の頻度で夏から秋に発生するダイポールモード現象、

南半球における南方振動と気候変動との関連性について検証を開始。

結果、南半球における気温上昇と落雷による発火との関連性が示された。

研究の結果の詳細は、2018年5月15日、科学誌「Geophysical Resensruch

Letters]の電子版に掲載された。



ポーランド州立大学の研究グループによると、日本と同じく温帯気候に属する

地中海沿岸地域では、今後、気候変動の影響で落雷による発火が増加する

見込みがあるという。

山火事は熱、酸素、燃料、そして発火源という因子が組み合わさることで

発生する。

ポーランド州立大学リベラルアーツ・サイエンス学部のアンドレス・ホルツ助教授は

どの気候帯において、どの植生状況で火が瞬く間に燃え広がる傾向にあるのかに

着目し傾向にあるのかに着目し研究を進めた。


エルニーニョ、ダイポールモード、そして南方振動・・・21世紀おいて、

これら3つの因子は20世紀末に比べ、自然発火に対して強い影響力を

持ち始めている。

中でも最も大きな影響力を持っとされるのが南方振動である。

落雷、人為的原因による山火事は共に「高温」「多湿」の気象条件が

ともに上昇すると、蒸発量が増加すると共に熱が移動。

結果的に雷雨及び雷雨時に伴う火災をもたらす対流性暴風の

発生頻度が高くなるのです。



特に正の南方振動が発生している間には、偏西風滞が大西洋に

向かって縮小し、南アフリカ、オーストラリアの広い地域に乾季を

もたらす。

近年の傾向として、正の南方振動と温室効果ガスの増加及び

オゾン層の破壊が関連して起きている。

ホルツ氏は正の南方振動と気象変動との関連性について、

以下の通り説明している。



「正の南方振動の場合、冬は降水量が少なく、夏は長期化、

乾燥化、温暖化の傾向がある。

冬の時期に乾燥が進むと、陸地では水分が失われる。

一方、春や夏の間に気温が上昇すると、土壌の湿気が大気中へと

急速に押し出される。

その結果、土壌や森林地帯において乾燥が促され、

自然発火が起こりやすくなる。

最悪なことに、正の南方振動は気候変動を助長する因子になりかねない。」



「自然発火=乾燥した環境下で起こる自然現象」と捉えがちだ。

一つの言えるのは、将来的にその常識は通用しなくなるという点だ。

温暖気候において、たとえ一定量の降水量を確保していたとしても、

自然発火の頻度が増加する恐れがある。

一方で、乾燥エリアでは激しい豪雨に見舞われない限り、

むしろ自然発火の頻度は減少するというのがホルツ氏の説である。

実際、温度が高いがゆえに自然発火の恐れがないと考えられていた

南米のアマゾンにおいて大規模な森林火災が起こり、

世界中に衝撃が走った。



これは南半球に限らず、世界全体における傾向であり、

日本でも決して他人事ではないはずだ。

気候変動への対応の一環として、山火事対策に手を打つことが

急務と言えるだろう。







<参考:BEAUTY&ECOONE>


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